文庫解説ワンダーランド (岩波新書)

感想・レビュー(157)

文庫の解説をつまみ食いしていく本でした。一つの作品を、複数回読むことはあっても、出版社を変えてまで読むことがなかったので、新鮮な目線でした。各種ツッコミが満載で、ついニヤニヤしたり吹き出してしまったりしました。これから読むなら、おひとりの時間をお勧めします。
ナイス ★5 コメント(0) - 4月29日
文庫本の終わりにあるあの解説。ときどきここから読んでおもしろいのか確かめ、購入するかどうか悩むあれについての本。こんな解説、あんな解説の批評がこれでもかこれでもかと登場し、ホントにワンダーランド。抱腹絶倒岩波新書本を上梓した岩波書店の勇気に敬意を表して、もちろん紹介してくれた読友さんにも感謝。それにしてもいわゆる古典、「新潮文庫100」の文庫本例が満載だ。「坊ちゃん」「伊豆の踊子」「走れメロス」「ティファニーで朝食を」…。2017年の「新潮文庫100」はどんなラインナップになるのやら…。
ナイス ★29 コメント(0) - 4月29日
割と解説好きなので、待ってました!の分野です。古い本は社会的背景がないと辛い。だからそういうのがなるべく排除されてる本を薦めちゃったりするわ、確かに。ぼんやりと思っていたことをはっきり文章化してくれてさすが斎藤節です。23の『軍国少年と零戦が復活する日』が一番俯瞰ってこうやるんだ、なるほどな~と思わされました。こうやってまとめるとよくわかる。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月27日
おしゃべり言葉で文庫の解説(とその対象の作品)を歯に衣を着せずぶった切る,という感じで楽しかった.特に,渡辺淳一への解説を論じた第21章は,解説者の苦心の手の内をあれこれ詮索していて笑った.作品そのものへの評では「走れメロス」について,メロスにマントを渡したのが王であることを確認した上で,”二人のバカな若者を,民衆の支持を集めるパフォーマンスに利用するくらい,政治家だったらやるんじゃないの?単純な二人はこのあと王の見方になり,民衆を支配する側に回ったはずだ”(要旨)には唸った.
ナイス ★3 コメント(3) - 4月25日
軽い本を読もうと思い、久々に斎藤美奈子を手に取る。「解説」を解説することで、その対象になる作品をあらためて「解説」している(特に『放浪記』の項)というメタ的な視点のズラし方や、「この見立てが上手い」と先に言っといてオチにあらためてそれを使うとか、「ホメ系の解説よりもけなし系のほうが、読んで得した気分になる」とか、ああ、斎藤美奈子の本を読んだという気分になるのだった。そして、「これってあれじゃん」ってのが一番難しい。「あれ」が近すぎると「誰でも知ってるよそれ」になるし、遠いと「強引だな」となるので。
ナイス ★1 コメント(0) - 4月25日
自分的には解説やあとがきは大切に読んでいる。なかなか切れ味鋭い解説批評。もう少し多めに見てもいいのでは、と少しフォローしたいところもある。
ナイス ★84 コメント(0) - 4月25日
文庫本の後ろについてる解説。あれは結構頼りになる時もあり、ナンジャコリャの時もありのシロモノ。古典的名作から現代文学まで各出版社の解説を読み比べ。面白いとこに目を付けたなあ。さすが斎藤美奈子! 小意地悪〜! 小林秀雄をコバヒデ呼ばわりできるのもさすが。あとナベジュンのセクハラ発言し放題に笑ったわー。そして知らなかったけど村上春樹は文庫に解説ないのねー。読んでない本の解説(の解説)でも全然楽しい! その方が多かったし。ああ楽しかった! もっと読みたい。ワンダーランド2が出ますように。
ナイス ★46 コメント(0) - 4月25日
改訂されて解説も変わって、前任者の説と反対なものまで読み込まれている姿がすばらしいです。元本を読みこめていない私でも野次馬根性で楽しめました。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月20日
悪い解説(内容が薄い、難解すぎる等)を豪快に斬っていくのが楽しい。普段は流し読みしがちな解説、これからは注意深く読んでみたい。
ナイス ★6 コメント(0) - 4月20日
文庫本には解説がつきもの(村上春樹を除けば)だが、キャラメルのオマケのようで、当たり外れがつきもの。斎藤が説くように、作家の解説は愚にもつかないものが多い。三島由紀夫による「伊豆の踊子」の解説は確かにひどい。師匠の作品解説は出版社からの依頼であれば断れない。ゆえに手抜きするのか。あるいは小遣い稼ぎの感覚なのか、なめた解説を書く作家も多い。書評家が本業の斎藤はそんな小説家による解説に我慢ならないのだ。作家であれば解説など書かず、本業に徹しなさい。解説はプロの書評家が書きますから。確かに斎藤の批評は鋭い。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月19日
著者久々のヒット作だと思う。論理的で痛快で、穏やかに欺瞞を暴く。新書ではあるがラスト一行には感動を覚えるほどであった。
ナイス ★22 コメント(0) - 4月19日
文庫本には必ずといっていいほど付いている解説。たまに、接待解説というか、お互いにお互いの文庫解説で褒め合っている小説家同士の解説を読んで、本当にそう思ってるー?なんて意地悪く思ったことがある人(私だ)にピッタリの本書。女性作家たちの渡辺淳一の文庫解説、読んでニヤニヤ。申し合わせたわけでもなさそうだけれど、被害者の会のよう(笑)
ナイス ★65 コメント(0) - 4月15日
タイトルと目次で買った。面白いことは面白いんだけど、著者の押しの強さ?が私には合わず…。全面的に、会社とかの語りたい系ゴリ押しお姉さまに捕まって延々お説を拝聴してる感じ。自主的に読んでるのに。エッセイとかだったらまだ良かったんだが…おしい。(個人の意見です)
ナイス ★3 コメント(0) - 4月12日
著者一人でやる「メッタ斬り」みたいな本。私は単行本で買った本が文庫化されると解説をわざわざ立ち読みするくらいに解説が好き。というか解説という重要に思えるものが結構いい加減に書かれているもの多しで驚く。目の付け所が凄い著者。面白かった。
ナイス ★15 コメント(0) - 4月10日
文庫本の解説文についての書評です。おぉ!初めての読む分野です。教育推薦図書にあがる名作から海外文学、村上龍や百田直樹まで扱い、解説文の特徴や法則を明らかにし、その上で解説文も作品も斬りまくってます。面白すぎました。中でも小林秀雄(コバヒデだって(笑))の斬りぶりには、受験現代国語で苦労した私は救われた気持ちになりました。そして渡辺淳一作品(ナベジュンだって(笑))の女性作家による解説で暴露される「セクシートーク」といったら…。おススメです。
ナイス ★53 コメント(0) - 4月9日
文庫本の解説にも迷解説が含まれるようだ。刺激を求める学生が『限りなく透明に近いブルー』を読むと、つかみどころのない文章に肩透かしを食らうのではないか。さらに解説もバットの芯を食っておらず、「限りなくファウルに近いレビュー」となってしまっている。人物像やストーリーに沿った読み方をしても何が言いたいのか分からない。
ナイス ★7 コメント(0) - 4月8日
文庫本の解説に対して、あれこれツッコミながら「解説」をしてくれる本。著者はここで紹介する作品について、ポピュラーな解釈以外に、解説者に欠けている視点からも作品を捉え、夏目漱石や松本清張らの作品に興味を持たせてくれる。クレバーさ故の照れ隠しなのか、野良犬のような勢いで、その道の権威や大家を遠慮なく斬り捨てる語り口は痛快。
ナイス ★14 コメント(0) - 4月4日
文庫本の解説って、読まずに飛ばしてしまうことが多かったのです、実は。だって解説読んでも分からないことばかりだったから!その謎が、少し解けた気がしました!なるほど、解説は「自分のため」なんて考え方もあるのか、、、。「文庫解説は本を読む人が日常的に目にする最もカジュアルな批評文」ちょっと難しいところもあるが、ぜひ生徒に紹介したい!
ナイス ★7 コメント(0) - 4月2日
解説の解説。普段何気なく読んでいる解説だが、そこにも様々なドラマがあった。古くは『坊ちゃん』から、最近のものだと『少年H』『永遠の0』まで俎上に載せてばっさばっさと切っているのが心地よい。テキストはテキストだけで読むのが好きなのだが、ここに取り上げられている日本文学の解説は大概が作者を巡ってのものとなっているような気がするなあ。ただ渡辺淳一のおもてなし解説には思いっきり笑わせてもらったけど。コバヒデとか50~60年代の小説、普段はまず読まないけどこれを読んで興味がわいてきた。あれ?これって最高の解説じゃ?
ナイス ★62 コメント(0) - 4月1日
面白い。解説は作品の理解を助けるおまけだと思っていたから、それ以上に面白ければ得したと思い、つまらなくても特に損したと思うことはなかったけれど、その何となく消化していた思うところを容赦なく突いてくれる感じ。文庫違いも多い『坊っちゃん』のとらえ方の違いとか、小林秀雄と江藤淳の斬りぶり、渡辺淳一の項、あと、サガン、チャンドラー、シェイクスピアなど翻訳ならではの訳者のあとがきだとか色々面白い。
ナイス ★14 コメント(0) - 3月31日

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