ガリバー旅行記 (角川文庫)

感想・レビュー(282)

読むたびに新しい発見があるなあ。著者の人間社会に対する強烈な風刺と人間に対する絶望が絶妙な筆致で描かれています。死なない人間のところは、超高齢化社会を予言しているのでしょうか?また、女性に対する著者の屈曲した見方もすごいです。確かに数々の悪徳は、あるものの、人間に対しては確かにいい面も存在すると思うんですが、皆さんどう思いますか。
ナイス コメント(0) - 11月19日
アイルランド出張のお供にご当地作家の本を、というだけの理由で読んでみたのだが、予想以上に面白かった!冒険ものとしての発想の豊かさもあるし、イギリス社会に対する皮肉も強烈。主人公が各地でちゃっかり環境に適応して、帰国時に逆カルチャーショックを起こすところもなんかか可笑みがある。ラピュタだけでなく、Yahoo!も日本も出てくる!
ナイス ★19 コメント(0) - 9月17日
主人公のガリバーが、航海の果てにたどり着いた国々での生活を綴っている。本書は、4話で構成されている。それぞれの話で、たどり着いた国の国王や住民との対話を通して、自国の政治の堕落さや人間の愚かさを痛烈に批判している。とりわけ、第4話のフウイヌム国渡行記では、その国を治める高潔なフウイヌム達の生活を通して、堕落した政治、使い道を間違えた理性を痛烈に表現している。本作は1700年代の作品だが、ここで述べらている政治や民衆に対する皮肉めいた批判は、現代のそれに対しても、鮮烈な問いかけになっていると感じる。
ナイス ★1 コメント(0) - 9月14日
これは子供向けの童話では決してない。いくら人間不信に陥ったとは言え馬と懇ろの関係に陥り子供まで宿し生ませるだろうか?!
ナイス ★7 コメント(0) - 9月8日
たっぷりの皮肉を旅行記という異世界エンターテイメントで包んだ点に拍手を送りたいと思いました。だからこそ直球の皮肉も、時に可笑しいと感じながら笑いながら読めるのではないかと思います。人の本質を善か悪かで問うたとき、持ち合わせているのは理性ではなく「持って生まれた悪辣さを助長するような能力にちがいない」としたほうが説明がつくことが多々あるのだと思います。それでも、彼が主君の目を引いた理由が理性であったように使い方次第ならば、フウイヌムのような高潔で賢い者に倣い、無償の親切にも気付けるヤフーでありたい。
ナイス ★11 コメント(0) - 8月27日
面白かった!子供の頃に読んだ絵本の知識とは全然違った。ガリバーは小人の国から始まり、さまざまな国へ行くのだが、そこに住む人々との考え方の違いなどから、人間の愚かさや醜さについて考えさせられた。
ナイス ★3 コメント(0) - 8月19日
4編からなる未開の地冒険記。ご存知のガリバー物語は初めの1編リリパット国渡航記であり、4編のフウイヌム国渡航記で醜い生き物をこれでもかと押し付けてくる風刺小説でした。なかなかインパクトありましたね…ジャックブラックの映画ガリバーのイメージが強かったので紳士的な主人公にいまいち共感できずじまいでした…
ナイス ★1 コメント(0) - 7月19日
子どもの頃読んだ本にはこびとの国しか書いていないものだったので、だいぶ大人になってからその他巨人の国やら冒険活劇になっていたことを知りました。
ナイス ★8 コメント(0) - 7月17日
いろいろなところで出版されてるけど、一番表紙が良かったのと、訳が読みやすいと言われていた角川文庫で。17世紀の人間と思えないほどキレキレの風刺に興味を持ちました。ヤフー嫌いになりすぎなのでは? と思うけど、まぁ気持ちはわからなくもないと思います。面白かった
ナイス ★5 コメント(0) - 6月5日
童話で有名なガリバー旅行記。 元は風刺小説で、皆が知っている話は4章あるうちの1章の部分。 いろいろと勉強になりそうな部分も多く、作品としての価値はあるとは思うけど、おもしろさで言えば5段階中2ぐらいかな。 3章ぐらいから批判や皮肉的な表現が多くなってきて(最初からあるけど)、ひねくれた感じがする。 4章は如何に人間が醜いかばかりをズラズラズラズラと書いてある。 とまあ、そんな感じで話が進むにつれて読むのが苦痛になってくる(笑) でも批判するにしても的を外してはいないと思うし、作品としては悪くない。
ナイス ★1 コメント(0) - 5月27日
幼い頃に児童書で読んだので子供向けの物語のように思っていたが、正しく読んでみると全く現代日本の子供には読ませたくない。昔の子供は早熟か耳年増か。時代の風刺といえば風刺、「そんなんないやろ!」と笑い飛ばさせておいて、実は現実を皮肉っている。それにしても、そのためにこれ程長々しい物語を書いたとは、作者の意図が計りかねる。作者が理想とした動物をフウイヌムとした点は興味深い。偶然にも先日読んだ「動物農場」と対を成す展開で、スウィフトは完全に逆転させてしまい、ガリバーが常軌を逸した結末が私には面白かった。
ナイス ★12 コメント(0) - 5月25日
まさかガリバー旅行記がこんな内容でしかもラピュタが出てくるとは思いませんでした…
ナイス ★4 コメント(0) - 5月23日
抄訳されたような胸躍る冒険活劇として読む作ではない、ということは世に周知されていることとして、どう読むべきなのだろうか。社会批判として読むには、300年を経た現在、大時代すぎてどうもついてゆかれないかもしれない。この作の主人公は突拍子もない状況に放り込まれる普通人とはいえず、そもそも、なにかおかしい気がする。そういう風に思うと、ちょっと怖いけれど、とくに「フウイヌム国渡航記」にその色が濃い狂気の書とも思えてくる。漱石が「文学評論」六編のうち一編を「スウィフトと厭世文学」に割いているようなので読んでみたい。
ナイス ★12 コメント(0) - 5月15日
MK2
パズーのラピュタの説明を何回見聞きしただろう…一度きちんと読んでみようと手に取った。小人、巨人の国は記憶にあるが…ラピュタはこんな感じだったのか…日本も登場したが、踏み絵だけでさらっと旅立たれてしまった残念。何が偉大って、1726年スイフト59才に書かれていることだと思う。奇想天外な旅行記と称して人間への不信感が皮肉と辛辣な言葉でこれでもかと書かれていた、改めて読んでみると大人の本だった。訳も良かった【ガーディアン必読小説1000】51/1000
ナイス ★9 コメント(0) - 4月27日
ガリバーといえば、小人の国に行くお話だと思ってましたが、全4話なんですね。目からうろこでした。しかも、3話では日本も出てきて、ラピュタも出てきます。宮崎駿はここから天空の城ラピュタを思いついたんですね。新たな発見が出来て、すっきりしました。ガーディアンに選ばれただけあって、読み物としてもおもしろかったです。
ナイス ★17 コメント(0) - 4月26日
300年前に書かれた物語だとは思えない。現在でも色褪せないストーリーに感銘を受けた。
ナイス ★6 コメント(0) - 4月21日
私も主人公と同じタイミングで、彼らの共通する嫌悪感に気づいてしまいました。それと、リリパットで主人公が国王達を喜ばすために、地面に何本か杭を打って、布を張って、その上で馬を走らせたりした場面がありましたが、どういうことなんでしょう?(笑)
スウィフトは政争に敗れた末に本書を書いた男である。そういう本を前にして物語に政治を持ち出してはならない、などとは間違っても言えないだろう。子ども向けの本に何をぬかしてやがる? 阿呆め、テメエの読んでいたのは権力にとって都合の良いように脚色された似非『ガリヴァー』なのだ。スウィフトは老いるとともに狂った。ちょうど本書の結末において人間の醜さに嫌気が差したガリヴァーのように。後に狂う人間の物など読むに足らぬと取るか、それとも彼は「正常」であったが故に狂ったと取るか、本書は読者の立場を測る試金石である。
ナイス ★10 コメント(0) - 2月26日
【第7回ガーディアン必読1000チャレンジ】で読了。言わずと知れた、子供の頃ほぼ誰でも読んだことがある作品だが、受ける印象は全く異なる。ある程度印象にブレがないのは冒頭の小人国リリパットと巨人国ブロブディンナグ辺りまで。それに比べ、ラピュタ以降は子供の頃に読んだものとは印象がかなり異なる。後半ではガリバーという人間を代表する登場人物も強烈な風刺の対象になっているようだが、当然ながら風刺小説もその時代の価値観からは完全に自由ではない。読んでいて片腹痛くなることも少なくないが、それすらも著者の計算内なのかも?
ナイス ★101 コメント(1) - 2015年12月31日
1726年出版。4篇からなる壮大な旅行記で何と言っても有名なのは、小人の国に漂流する『リリパット国渡航記』だろう。これに巨人の王国での冒険を描いた『ブロブディンナグ国渡航記』までが、20世紀に広く読まれた児童文学としての『ガリヴァー旅行記』だ。しかし、本書の真骨頂は続く2篇の痛烈な風刺の物語にある。空飛ぶ島『ラピュータ』から苦難の末、日本到着までの第3篇。高貴で知的な馬の種族と、邪悪な人類『ヤフー』が描かれる『フウイヌム国渡航記』は人間社会への呪詛に満ちている。海外では政治文学としても読まれているそうだ。
ナイス ★101 コメント(1) - 2015年12月17日

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