ガリバー旅行記 (角川文庫)

感想・レビュー(176)

子ども向けの童話かと思ったら全然違う。風刺が効いていてユーモアに溢れた作品。小人の国、巨人の国はたのしく読んだ。ラピュタから始まる小国はなるほどと頷きつつ、最後の馬の国では人間の本質について考えさせられる。最後、フウイヌムの美徳に魅せられた著者が、自分の妻までも軽蔑すべき対象にしてしまったのが怖い。あくまで偽りの心を持たないことがフウイヌムの美徳で、他の種を蔑むことは許されているのか。そしてどの国にも例外なく身分制が存在するのがこの時代らしい。
ナイス ★3 コメント(0) - 7月5日
一級の古典で、宗教も恋愛もない作品としてはかなり古い部類か? 空想を元にしてそこに上手く現実を対比させ容赦なく批判していく様はもはや清々しい。 終わり方は賛否ありそうだが、最後まで同じ姿勢でいく、またはありがちなオチを嘲笑う、と見るのがいいのだろうか。
読書会の課題図書で流し読み ついでに17世紀後半から18世紀前半のイギリス史も勉強し、楽しかった。アイルランドのための政治風刺文学であるゆえんも了解。こういう機会は、大事にしたい。つぎはハムレットが課題。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月25日
英国人船医ガリバーが、かつて旅した国を綴った旅行記の体をとった小説。小人の国・巨人の国・浮島を持つ国・超知能の馬の国、全4話。 / 小人と巨人の国なんかは絵本だったりでおぼろげな話は知っていたが、3話と4話はまったく知らなかった。/ 個人的には浮島ラピュタや、不死人が登場する第3話が一番興味深かった。 / しかし翻訳ものの常というか改行が少なく、読むのに難儀した。。。 / ラストのガリバーの性格の変わりようはあんた何様というか、長く陸(おか)から離れすぎてしなったからしょうがない部分もあるか。(H27/
ナイス ★3 コメント(2) - 4月17日
ガリバーご旅行した国々が実在したと思えてならない。最初の冒頭にいきなりヤフーやらフウイヌムやら出てきて、なんのこっちゃと思っていたが、読み終わってもう一度冒頭に戻るとなるほど意味がわかり気持ちよかった。 さまざまな国を経験するにつれて考え方や人間性が変わるガリバーだが、もっともガリバーにとって影響を及ぼしたのが馬というところにユーモアを感じた。 このすばらしい想像力と表現力に感服。
当時の社会風刺から最後は人間風刺まで、全く児童文学ではなかった。全てが想像上の国なのに日本だけが実在しているというのはヨーロッパの人々にとって極東の国がいかに謎だったのかもうかがえて楽しくもあった。
ナイス ★1 コメント(0) - 3月13日
意外な最後。
ラピュタでの冒険の部分を読んで、私は幸せだと思いました。遅かれ早かれいつか必ず死ねるから。できれば早い方がいいんですが。
はじめて読んだけど風刺が効いてて面白かった。特に馬の国が強烈だった。児童小説ではないな。
ナイス コメント(0) - 2014年10月16日
日本旅行記とかあってこの時代のヨーロッパ人の日本イメージとか興味深い。単純に読み物として面白いし、このひねくれっぷりも楽しい。
ナイス ★2 コメント(0) - 2014年8月21日
「ヤフー」って意味はこのガリバー旅行記読んだ後では何ともいえない強烈な風刺が頭にこびり付いて素直でいられなくなる。最後になるにつれて風刺が強くなっていき最後にガリバーが次第にフウイヌムの気高さに取り込まれヤフー(人間)に嫌悪しか抱かなくなってゆく壊れ方はおぞましくも心に残る。※「ガリバー」「ラピュタ」「ヤフー」3百年以上も前に創造した語句が今でも残っているのは凄い。
ナイス ★4 コメント(0) - 2014年8月16日
有名な小人の国,巨人の国,以降にも数々の国の冒険が続いていることを初めて知った。そして,こんなにも当時のイギリスへの風刺に溢れた小説であったことも初めて知った。もっと子ども向けの冒険物語かと思ってたけど全然違う。政治や学問への鋭いツッコミに溢れていた。
ナイス コメント(0) - 2014年8月10日
あべこべに物事を見てるうちに人間社会は大人が作り出した嫌な事ばかりで溢れどんどん情けなくなっていきます。厭な大人、ダメな大人にならないようにこれから心掛けたいです。と、小学生の読書感想文にいかが?
ナイス コメント(0) - 2014年8月10日
スウィフトは人間がとにかく大嫌いだったのだろう。物語を通しての人間批判が凄まじい。人間の負の部分をこれでもかと描いている。個人的には、少しとはいえ日本が登場したことは嬉しかった。
ナイス ★4 コメント(0) - 2014年8月3日
最初は有名な小人と巨人の話。段々話が進むにつれ、スウィフトの風刺も深くなる。特に最終話のフウイヌムとヤフーについては、ガリバーがかなり影響されている。行った国の習慣や偏見がガリバーにも根強く残り、慣れって怖いな、と思った。有名な古典に日本が、少し載っているのは不思議な感じ。ガリバーが歴史上の人物に幻滅するのは、スウィフトの見解かもしれない。ガリバーがフウイヌムとヤフーにかなり影響されたことは、スウィフト自身が人間に幻滅しているかもしれない。それぞれの国や、ガリバーも井の中の蛙大海を知らず、と言った印象だっ
ナイス コメント(0) - 2014年7月18日
スウィフトが、ジャーナリスティックな視点をも併せ持つという点に於いては、西洋絵画史に於ける、同時代のホガースや、後のジェリコーを、想起させますね。風刺や寓意、さらには激しい批評性というものに溢れており、文学や絵画表現というものが、この時代の先端の情報媒体だということが、よく解る作品ではないでしょうか。
ナイス ★59 コメント(0) - 2014年7月2日
思ったよりも面白かった。人間が戦争する理由に対する皮肉は痛烈ですね。また、スウィフトさんの人間に対するコンプレックスがフウイヌム国渡来記によく表れてました。きっと馬が好きなんでしょう。
ナイス コメント(0) - 2014年4月22日
大人の冒険小説。子供のときから馴染みがあるガリバーだが大きくなるだけでなく小ちゃくなったり天空の島行ったりそしてこんなにも皮肉ってたとは。読んで良かったな、と思える本。
ナイス コメント(0) - 2014年4月3日
全編通して政治や社会を皮肉っているが、特に第四話は人間存在そのものを痛烈に皮肉っていた。スフィフトには人間社会や存在自体が歪んでみえてしまうのだろう。人間の本質をついているのかもしれないが、読むのが辛くなるほどの人間の否定されっぷり。ここまで書けるのはすごい。
ナイス ★1 コメント(0) - 2013年7月27日

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