86―エイティシックス― (電撃文庫)

感想
98
  • 86―エイティシックス― (電撃文庫)
    344ページ
    407登録

    あらすじ・内容

    第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作、堂々発進!
    最終選考委員と、編集部一同をうならせた
    エンターテイメントノベルの真・決定版!

     サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。

     そう――表向きは。

     本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。

     死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。
     二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

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    感想・レビュー(153)

    面白かったー。どうしようもなくクソッタレな世界で生き抜く少年兵の物語であり、聖女系ヒロインの挫折と成長の話。枝葉が多すぎた気はするけど、絶望的な世界でもがく事の無力さと懸命さは痛いほど伝わって来て、書きたいことが濃縮されたいいデビュー作でした。蒼穹のファフナーとか鉄血のオルフェンズとか好きな人にオススメ。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2月25日
    ガーターベルトはロマンですよ?
    ナイス ★2 コメント(0) - 2月25日
    sew
    これはバケモノ。今まで読んできた大賞授賞作の中ですらトップだと思う。/主人公とヒロインの立ち位置の扱いが非常に上手いし、描写もいい。世界観の設定と、その表現が本当にすごいと思う。/ややイベントが多いけど各々が薄まりすぎてるわけではないし贅沢に使ったという感じで、死地にある彼らがよく描かれていたと思う。
    ナイス ★6 コメント(0) - 2月25日
    人を人たらしめるのは、尊厳とは何なのかを考えさせられます。最初は武器名や固有の用語に始まり飲み込むまで大変でしたが、中盤からが非常におもしろかったです。自覚無き行いこそが怖いけど、自覚ができない環境が成り立つ世界こそも怖い。そのなかでそれでも戦う彼らは紛れも無く誇りを持って生きているのでしょうね。前評判通りラスト一文まで、というかラスト一文が個人的にはとてもばしばしでした。
    ナイス ★8 コメント(0) - 2月25日
    86-エイティシックス- 読了!!第23回電撃小説大賞"大賞"受賞作品。今年の電撃の大賞も"文句無し"最高の作品でした!!戦争や差別、迫害に優生思想といったテーマが主軸となっている本作。正直ライトな雰囲気は皆無ですが、その分、主題、設定、伏線、戦闘描写の全てが重厚に描写されていて、圧倒的な読みごたえです。1冊における完成度も非常に高く、逆にあとがきで続編があると知り、2巻においてもこのクオリティが維持されるのか、期待と不安が半々です!! p.s 推薦文が時雨沢先生でしたが、確かに彼が大好きな作風ですね笑
    ナイス ★19 コメント(1) - 2月25日
    スピアヘッド戦隊登場紹介の水浴び描写は空々しかったものの、続く戦闘場面で一気に惹き込まれた。温室育ちの少女レーナは戦隊に一方通行な感情を向けて、結果自らの醜さや汚さを知らされる。それでも退かずにむしろ知るごとに逞しくなっていく彼女の姿は爽快だ。だが戦隊が少女と向き合うことはない、そう諦めていた彼女に別れ際に隊長シンが告げる「先にいきます。少佐」と。最後にようやくレーナは戦隊と同じ方向、同じ場所を目指す仲間になったのだった。満足の傑作。終章2つは要らなかったかなあ。
    ナイス ★3 コメント(0) - 2月25日
    面白かったです。序盤は読者置いてけぼりな感じがありましたが、慣れればこちらのもの。最後の最後まで面白かったです。続くようなので次巻も楽しみです。
    ナイス ★4 コメント(0) - 2月24日
    人種問題がテーマのロボット滅亡記 とある共和国の衰退という感じですかね。 ストーリーが見事で終盤の怒濤の奔流にやられました。 ☆×4 好みでないところあげるとやや厨二よりなところが多めで最近よんでないので読みにくいですね。
    ナイス ★10 コメント(0) - 2月24日
    すごい作家が出てきたものだ。第23回電撃小説大賞の大賞受賞作は、それに相応しい骨太なファンタジーだった。戦死者ゼロの戦争、でもそれは兵士を「人」として扱わない故の欺瞞。最初は設定先行かなと思ったが、読み進めればどんどん面白い。‬ちょっと変わった舞台設定に、あくまで王道の構成、多少修飾過多なきらいもあるが豊かな表現力、特徴的な文体、エンタメ要素をがしがし盛り込みつつ泣き所も作る妙技。このクオリティで作品を重ねられたら、将来かなり化けるのではないかと期待してしまう、注目したい作家。
    ナイス ★20 コメント(0) - 2月23日
    『意図的に』差別対象とされた、人として扱われぬ人々の住む『86』区画。帝国の無人機に対抗するべく作られた共和国の無人機に『乗り込む』のは、そんな区域に押し込められた少年少女たちだった。あらゆる負を押し込められたような彼らと、本国で彼らの指揮をする少女。差別側と被差別側、すれ違い、わかり合えないことをわかり合いながら、それとも関係なく戦いは続き、命は失われていく。その過酷さの中にあって、それでも戦うことを選ぶ彼らの矜持こそがこの小説のキモだろう。どん底にあってなお、人間として生きることを諦めない彼らの物語。
    ナイス ★13 コメント(0) - 2月23日
    これぞ大賞なのだ。
    ナイス ★2 コメント(0) - 2月23日
    隣国の帝国が仕掛けてきた無人機レギオン、それに対抗するために作られた無人機と称する有人機ジャガーノート、乗り込むのは共和国から市民権を剥奪され強制収容所に入れられた有色人種たち。共和国の差別による欺瞞と、もう存在しない帝国が生み出した無数の無人機たち、終わりなき戦い、そこにはもう絶望しかない。ディストピアものとして面白かったけど、淡々と死が描かれるその戦場はそういうものだと思わさせられた。共和国の様は歴史を見ていくとあながちフィクションとも割り切れなかった。
    ナイス ★11 コメント(0) - 2月23日
    ★★★★★第23回電撃小説大賞、大賞受賞作。生と死、そして人の尊厳とは何かをテーマにした骨太のSF作品で、時雨沢先生の帯コメントの通り、ラスト一文まで文句なしの作品だった。帝国の無人兵器レギオンの侵攻を契機に、人型の豚と貶められ、ゴミのように死んでいく運命を背負った少年兵たちと、彼らの監視役となった少女の物語。少年たちが駆るのは、棺桶と揶揄される有人の「無人機」である欠陥兵器。例え死にゆく運命であろうと、尊厳だけは失わずに生きていく彼らの姿は眩しくて、その生き様に涙が止まらなかった。
    ナイス ★17 コメント(2) - 2月23日
    『86―エイティシックス―』読了。吐き気を催すような悪辣さに晒されながら、自分たちまで同じところに落ちるものかと最後の一線を守りながら戦い抜いたスピアヘッドの面々が眩しかった。人が持つ悪性と善性、両方を手加減抜きで徹底的に描ききった快作。最後まで主人公とヒロインが直接顔を合わさずにいながら、それでいて親密になっていったことに無理を感じなかったのも地味に凄い。
    ナイス ★5 コメント(0) - 2月22日
    人間以下の劣等生物と迫害される有色人種「エイティシックス」。死地へと向かい戦い続ける人外の烙印を押された少年少女と彼らを指揮する銀髪の少女の物語。人種差別・迫害と重いテーマを扱ており、人間の醜さや消費物のように扱われる”86”の描写等、読んでいて不快でしんどくなる描写が多かった。しかし物語として素晴らしく、どんどん引き込まれていきました。大賞受賞納得の作品でした。
    ナイス ★12 コメント(0) - 2月22日
    好みの問題が多い作品なので、非常に評価が難しい。ただ、感想欄の大半が絶賛している最後の一幕については、僕はいらなかったと思います。無理やりポジティブ要素を入れた感じがして、自然な綺麗さの上に人工的なモノを塗ったような。続編の為なら仕方なかったのかなあ……
    ナイス ★4 コメント(0) - 2月22日
    とても良い架空SF戦記でした。若干文章が読みにくい所があったけど、圧倒的なカタルシスを感じられる終盤と、爽やかなラストに少し泣きそうになりました。ナチスばりの人種差別が作中であるので、苦手な人は覚悟しておくべきですね。
    ナイス ★7 コメント(0) - 2月22日
    さすが大賞作品。帯の言葉通り文句なし
    ナイス ★3 コメント(0) - 2月22日
    いやあ素晴らしい。人種差別、ディストピア、メカ。スピアヘッド戦隊と交流して初めて知るレギオンと戦い続けるエイティシックスの現状と、知れば知るほど浮き彫りになってくる共和国の醜さ。目を背けていた真実を目の当たりにするたびにどんどん絶望が積み重なってきて読んでて鳥肌が立ちました。一つだけこれは個人的な好みの問題で言いづらいのですが、終章ラストに救いが必要だったかという点ではちょっと悩みますね。続刊出るなら出るで嬉しいけどこの巻だけで綺麗に纏まっている気もするし...でも凄く良かったので期待して待つことにします
    ナイス ★12 コメント(0) - 2月22日
    多脚陸戦機の壮絶な戦い、市民階級を是として愚民政策以上に人身自らが差別こそを賛美する社会体系の在り方、声と感情だけが伝わる相手との青春というには殺伐として無残で凶悪な少女と青年の物語、要素を色々と詰め込んでいるのに破綻しない。精緻に並べられた文字は、ページを捲るごとに全体にわたる構造が伺えて、前後の脈絡が音を立てて繋がったとき、それが何よりも楽しい。飽きさせない。さながら化学反応みたいに、作中の彼ら彼女らの魂が弾丸となり燃焼して、エイティシックスとしての矜持を教えてくれるのだ。
    ナイス ★12 コメント(0) - 2月21日

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