みかづき

感想
919
  • みかづき
    472ページ
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    あらすじ・内容

    昭和36年、学校教育に不信を抱く千明から学習塾の立ち上げに誘われ、吾郎の波瀾の教育者人生が幕を開ける。昭和〜平成の塾業界を舞台に、三世代にわたり奮闘する大島家を描いた、著者渾身の大長編!

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    感想・レビュー(1824)

    塾経営を通して、戦後から今に至るまでの日本の教育の歴史と、教育に生涯をかけた三世代一家族の話である。あまりのスケールの大きさに、なんと感想を書いて良いのやら。「公教育」が太陽であるならば「塾」は月だと言った千明。彼女の塾に対する苛烈な情熱に、前半は憤りを覚えたが、読み進めるにつれて、彼女自身が月のような人だったと分かる。かくも教育というものは、奥深く恐ろしい物だと改めて感じた。だからこそ、やはり教育は必要かつ重要なのだとも。自分の頭で考え、不条理な力に抗う力を授けるために。今もどこかで闇を照らす月がいる。
    ナイス ★23 コメント(2) - 4月30日
    ★★★★★ いやはやスゴい。教育に関わる一族を親から子そして孫へと3世代に渡って描写することで、日本の教育の歴史を読者に実体験させてしまう。同時に家族のありかたについても考えさせられる。なんと奥の深い作品なんだ!登場人物も個性的。勉強が苦手な子供たちが、少しずつ変わっていく姿の描写には、久しぶりに泣きました~。最後の結末も、教育、家族、出てきた全てが見事なハッピーエンドに収束しちゃってズルいほどです。
    ナイス ★12 コメント(0) - 4月30日
    始まりは昭和36年、塾をたちあげた千明の3世代にわたる教育に関する大河ドラマ。最初は良かったんだけど、頑なで強い千明に共感できず、苦戦…、母が教員の私には、もっと構ってほしかった ということばかりが思い出されたから…。孫の一郎の踏ん張りは応援しながら読んだし、吾郎さんは好き。
    ナイス ★22 コメント(0) - 4月30日
    ヤマバが何度も訪れて、読み応えがありました◎塾を立ち上げた夫婦の眼から見た日本の政治の教育に対するあり方。場面場面で「月」がいろんな存在になっていた◎【常に何かが欠けている三日月】◎【どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ】
    ナイス ★24 コメント(1) - 4月30日
    とても良かった!教育という世界で理想を追い求め続けた家族の生き様を、三世代にわたって描き出した読み応えのある作品。時に手を携え、時に反目し合う個性的な登場人物たちを、その時代背景とともに生き生きと描写しており引き込まれる。教育とは、子どもたちをコントロールするためのものではなく、何者にもコントロールされないために自分で考える力を養うためのもの、という言葉が心に残る。助平吾朗に苦笑し、蕗子の告白に涙し、一郎の決意に胸を震わせる。希望に満ちた未来を感じさせてくれる粋なラストは特に秀逸。大満足の一冊でした。
    ナイス ★30 コメント(1) - 4月30日
    満ちるために頑張るのも、また素晴らしい!
    ナイス ★8 コメント(0) - 4月30日
    図書館本。ぶ厚くて、期限までに読み終えることができるかと心配したが、あっさり読了。面白かった。最初に吾郎さんが学校をやめさせられた理由には驚いたけれど、本当に魅力的な人だったんだろうなあ・・・と(・・・とはいえ困ったものですが)。出てくる人物、皆が皆、魅力的で引き込まれた。私自身、塾戦争の真っただ中を通り過ぎ、子供も同じような道を行かせてしまったけれど、この塾の、塾に携わる人々の単なる儲け主義ではない姿勢に共感。この姿勢を貫くことはむずかしいですが。
    ナイス ★26 コメント(0) - 4月30日
    戦後から平成にかけて「公教育」という太陽に「塾」という月で立ち向かい続けた『大島家』の壮大な物語。日本の教育問題の移り変わりについて知ることができたし、学ぶことの意味を考えさせられた。家族それぞれの個性をエピソードを丁寧に描くことでどの人物も魅力的に感じられた。ぜひ朝ドラに!
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月29日
    戦後から今に至るまでの教育問題もさることながら、ある家族の歴史小説としても読み応えありでした。個性的な登場人物達が、物語の中で生き生きしていました。
    ナイス ★20 コメント(0) - 4月28日
    読書初心者が怯むには十分な厚さだけど、最初の10ページで早くもひき込まれ、登場人物の魅力も相まって全く飽きることなく読み切った。きっと本屋大賞2位じゃなきゃ読もうと思わなった厚さと内容。これまで興味を持ったことがなかった戦後~平成までの教育の話を本を読んで知ることになり、読書の本来の意味を実感。本を再読ってあまりないのだけど、この本はもう一度ゆっくり読み直してみたいと思った。とりあえず、期限内に読み終われてほっとしている@図書館本
    ナイス ★28 コメント(0) - 4月27日
    戦後から学習塾を三代に渡り運営していく物語。受験戦争、学習塾ブーム、ゆとり教育から脱ゆとりまで時代に翻弄されながらも、教育とは何か?に向き合いつまずきながら運営する。その時代に合わせた教育、変わらない教育となかなか答えが難しい局面が多かった印象。途中数度涙ものがあったり、かなりの満足感の作品。本屋大賞も運がなかった?って改めて思います。(蜜蜂と~が凄すぎ)
    ナイス ★233 コメント(2) - 4月27日
    塾がまだ社会的認知を受けていない頃に個人塾を立ち上げ、子、孫と三代にわたって塾業界の中で教育と向き合っていく家族の物語。千葉県出身の人には懐かしい谷津遊園とかも出てきて嬉しい。受験戦争、落ちこぼれ、少子化、脱偏差値、ゆとり教育、5日制導入、脱ゆとり、官民連携、教育格差など教育をめぐる様々な問題に対して塾が直面してきた内情を実によく描いている。同時に登場人物一人ひとりのキャラが魅力的でしかも極端なので、塾とは関係なく、ある家族の物語としても充分楽しめる。私も塾教師。教育の本質を忘れてはいけないと強く思った。
    ナイス ★66 コメント(0) - 4月27日
    最後のゆとり世代として生まれた私にとっては、最初の方の戦後の話は少し時代背景を考えるのに苦労しましたが、さすがの表現力と、心暖まる家族のはなしにほっこりした1冊でした。
    ナイス ★29 コメント(0) - 4月27日
    大河ドラマをみているような、壮大な物語でした。学校が表舞台の太陽ならば塾は裏街道の月、というものの、千明や吾郎の思いはひとつ。子供たちが自ら考える力を育てる、ということ。千明の猪突猛進ぶりに寄り添う吾郎、聡明な姉妹、慈母の頼子、そして孫たち…どの人の生き方も力強くたくましい。最後の一郎の活動は、今後もっと注目され必要とされると思うし、自分の場所を見つけた一郎の成長が眩しかった。大島一家の偉大さに胸の熱くなる、素晴らしい物語でした。
    ナイス ★52 コメント(0) - 4月27日
    三代に渡る教育界への挑戦の話。どの人物も魅力的。絵都さんの愛が溢れる作品、是非ご一読を!
    ナイス ★20 コメント(0) - 4月26日
    reo
    昭和36年東京オリンピック景気に湧く、高度成長期真っ只中。オリンピック特需がなくなれば、以前の貧乏暮らしに戻ってしまうのではと心配する大人たち。そんな時代に産声をあげた学習塾の物語。今春より始まったNHK朝ドラひよっこの時代背景とダブる。桑田の主題歌「若い広場」がよろしい。♪愛の言葉をリル シャイなハートがドキドキ あの日見てた サウンド・オブ・ミュージック まぶた閉じれば蘇る 幼いころの大事な 宝物だけは ずっとこの胸に…♪文科省の思いつき愚策には今更ながらですが…。笑いあり涙ありの著者渾身の良書です。
    ナイス ★74 コメント(0) - 4月26日
    すごく良かった。本屋大賞二位ということだが、私の中では本屋大賞。
    ナイス ★22 コメント(3) - 4月26日
    教育基本法など問題が少し分かった。
    ナイス ★10 コメント(0) - 4月25日
    これほどの本は久々に読みました。素晴らしい。
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月25日
    登場人物がクセも欠点も汚れもあることにまずは惹かれる。「太陽の光を十分に吸収できない子どもたちを、暗がりの中で静かに照らす月」今はまだ儚げな三日月が、いつか子どもを満たす灯火となる。私自身、この本の後半に出てくるような貧困に喘ぎ塾に通えない子のための家庭教師のボランティアを学生時代に行っていた。「私の先生」と口にするときの子どもの誇らしげな顔、そしてお母さんのホッとしたような柔らかい表情。人は満ちたいのだ。だからこそ、願いを込め見つめる三日月が、希望という名の星になる。祈りはいつか満ちる日がくる。
    ナイス ★117 コメント(0) - 4月25日

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