小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫)

感想
146
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫)
    467ページ
    604登録

    あらすじ・内容

    マエストロと小説家の魂が響きあう至高のロング・インタビュー! 村上春樹の〈特別エッセイ〉『厚木からの長い道のり』を収録。

    「良き音楽」は愛と同じように、いくらたくさんあっても、多すぎるということはない――。グレン・グールド、バーンスタイン、カラヤンなど小澤征爾が巨匠たちと過ごした歳月、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの音楽……。マエストロと小説家はともにレコードを聴き、深い共感の中で、対話を続けた。心の響きと創造の魂に触れる、一年間にわたったロング・インタビュー。

    あらすじ・内容をもっと見る

    感想・レビュー(341)

    クラシック音楽をもう少し聞いてみようかと思い読んでみた。協奏曲や交響曲からオペラ、室内楽まで広くカバーしているので、入門書としてちょうど良かったように思う。また、村上さんの聞き方が上手なせいかもしれないけど、小澤さんがフォーマルな感じではなく、ざっくらばんに楽曲について語っていたのも良かった。こういうのって結構貴重では。
    『騎士団長殺し』ではオペラをはじめクラシック音楽が背景に使われているので、並行してこちらもオペラの章から読み始めました。 『騎士団長殺し』の創作に、小澤氏とのインタビューは大きな影響を与えたんだじゃなかろうかと思いました。 音楽の造詣が深い村上氏ですが、インタビューをして行く中で、改めて聞き直したり、調べたりしただろうし、小澤氏から出てくる巨匠たちの話は刺激になったかと。個人的には、勝手に偏屈そうで個人主義なイメージを持っていた巨匠たち-カラヤンなんか-が後進の育成にも努めていた事にちょっと感動しました。
    ナイス ★4 コメント(0) - 3月28日
    2012年の小林秀雄賞。残念ながらクラシックの素養がないと、なかなか理解が進みません。音楽も文体もリズムが大事とするハルキさん。ジャズだけでなく、クラシックの造詣も深いことがよーくわかりました。
    ナイス ★46 コメント(0) - 1月19日
    昨年からの読み残しをようやく完了。途中、何度も途切れながら読んでも、どこもその都度興味深く、ジャンルは異なっていても、二人の巨匠には引き込まれるお話が盛りだくさん。再読したい一冊。
    ナイス ★1 コメント(0) - 1月3日
    音楽好きの先輩に「第九って何ですか?」と聞いて絶句された僕に二人の音楽談義がちゃんと理解出来るわけがないとして。小澤さんって結構アグレッシブで人に好かれる人なんだなーっていうのと、マーラーの音楽が気になったのと。バラバラだったアカデミーの生徒たちが、一週間で場を圧倒するほどの「良き音楽」を奏でるまでをレポートした「スイスの小さな町」は、小澤氏のマジックとスパークを間近に見ているような臨場感があった。僕は音楽の素人なので分からない部分が多かったが、音楽シーンに詳しい人が読むともっと違った感想が出てくるかも。
    ナイス ★11 コメント(0) - 2016年11月30日
    いやもうすごい。舌を巻く。ぐるぐる巻いた。春樹氏が音楽に造詣が深いのは知っていたが、ここまでとは。小澤氏曰く「正気の範囲をはるかに超えている」。とにかくよく聴いている。そして詳細に覚えている。楽譜はほとんど読めないというが、よほど耳がよいのか、よほど聴き込んでいるのか。小澤氏は春樹氏と語り合うことによって、忘れていたことや意識していなかったことを深く思い起こすきっかけとなった模様。小澤氏の師(齋藤秀雄、バーンスタイン、カラヤン)に対する深い尊敬の念、後進を育てる熱い思いに心打たれた。
    ナイス ★34 コメント(2) - 2016年11月25日
    自分はクラシック音楽について、全くの素人だが、村上さんの音楽に対する造詣の深さと小澤さんの偉業と人柄が伝わってくる。人から頂いていたグールドのCDが「いいな」と感じていたところ、本書の冒頭にグールドのことが書かれていて、入りやすかった。早速、小澤さんのCD(ベートーベン)を購入してみた。「音楽を聴くときは無心に耳を澄ませ、その素晴らしい部分をただ素直に聴き取り、~もしその上で余裕があれば素晴らしいとはどういうことなのか~僕なりに考えを巡らせたりもする(村上)」
    ナイス ★4 コメント(0) - 2016年11月13日
    クラシックに造詣の深い音楽ファンにとっておそらく垂涎な二人の音楽トークは、ど素人の私にはディープで斜め読みも多かったが、興味深い話もあり膨大な音楽の知識と体験を酌み交わす会話から、そこがどんなに奥行き深く楽しい世界なのか、美味しそうな匂いを嗅げた。最終章の二人が絶賛するジャズピアニスト大西順子のオーケストラ融合引退演奏に関するくだりはトークでなく村上春樹の表現溢れる文章のせいで、抑揚感共有。時間とお金があれば、音楽鑑賞に費やす余生を過ごしたいと妄想…
    ナイス ★4 コメント(0) - 2016年10月29日
    今までも折に触れて大西順子の演奏への愛は語られていたけれど、文庫版で追加された厚木からの長い道のりはその集大成のような。引退前のライヴでこんなことがあったなんて全然知らなかった。本編の方はもちろんクラシックの話が中心。思い出話が単純に面白かった。
    ナイス ★6 コメント(0) - 2016年10月25日
    小さな文庫本なのに、大きくて内容の濃い本です。村上さんの、ややマニアックな発言(カタカナ言葉の多用も含めて)に、小澤さんの分かり易いお答えが気持ちよく、最後まで楽しめました。小さな事に拘らない小澤さんの大らかさが、巨匠たちに愛され、世界の小澤になったのかな。村上さんは同じ曲を色々と聴き比べたりされていて、その音楽愛、音楽熱に火傷しそうなくらいの学究肌!小澤さんの話されるエピソードの数々、もっと踏み込んで聞いて欲しかったですが、村上さんの聞きたい事、話したい事が彼の中で溢れてしまっているインタビューでした。
    ナイス ★57 コメント(0) - 2016年10月8日
    内田光子さんや大西順子さんなど知らなかった人の話は面白かった。You Tubeで関連する音楽を聴きながら読むのがお勧め。特に大西順子さんとサイトウ・キネン・オーケストラのコラボした『ラプソディー・イン・ブルー』は鳥肌もの。またマーラーの章は100ページにも及ぶので交響曲を1つ聴きながら読むとちょうど良かったです。
    ナイス ★9 コメント(0) - 2016年9月5日
    セイジオザワ松本フェスティバルに行くにあたり文庫版を購入。大西さんとのラプソディーインブルー、何度も聴いてしまいました。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2016年8月26日
    村上春樹は音楽に関しては素人だという。ところが、興味の中心が室内楽に止まることが多いぼくにとっては、彼の関心の深さは驚愕に値するほど深い知識で溢れている。弦楽四重奏であれば奏者の相違は個性によって判別可能だが、管弦楽になるとぼくのような音痴には異なる楽団であっても同じ演奏に聴こえてしまう。だが、村上春樹は同じ演奏者が時期によって異なることまで指摘している。耳のよさを超えてかなり聞き込んでいるのだろうと思う。これだけ聞き込み時間が取れることを羨ましく感じた。
    ナイス ★7 コメント(2) - 2016年8月4日
    小澤征爾と村上春樹の対談。 クラシックは好きだが、小澤征爾の指揮するオーケストラを聞いたことがない。なので、小澤征爾という人がどんな人なのかほとんど知識がなかった。バーンスタインやカラヤンといった大御所に指導を受けた指揮会の第一人者なのだと、恥ずかしながら今回初めて知った。音楽に対する情熱やユーモアのある性格を知って、彼の指揮する曲を聞いてみたいと感じた。また、村上春樹の音楽に対する造詣の深さにも驚いた。
    ナイス ★18 コメント(0) - 2016年7月25日
    2016.07.01(2016.06.27)(つづき)村上春樹著2011.11。  06/16  (P034)  ブラームス、ピアノ協奏曲第一番、バーンスタイン。  ゆっくりの始まり。  こんなに遅いと、そのうち、ばらばらになりそうか気が・・・。  そうだね、ばらばらになりかけ寸前ですよ。  そういえば、グールドは、クリーヴランドで演奏したときも、ジョージ・セルと意見が合わず、アシスタントが指揮してるんですよ。  何かの本で読んだ。 
    ナイス ★51 コメント(1) - 2016年7月1日
    2016.06.30(2016.05.27)(つづき)村上春樹著2011.11。  06/15  2009.12、食道がん、小澤征爾、発見。切除手術。  半世紀近くジャズの専念し聞き続けている。クラシックも好きだ。  音楽について、腰を据え、じっくり語れる時間が生まれた。  良きめんかもしれない。  マエストロ小澤はそういうことにはまったくこだわらない人。  音楽とは基本人を幸福な気持ちにするべきものだと考えている。  生き方の傾向として共感を抱けるところのある人だ。   
    ナイス ★64 コメント(1) - 2016年6月30日
    音楽業には携わっていないけれども音楽の知識が豊富で、小澤さんと友人のような関係にある村上さんだからこそ聞き出せたのであろう、非常に濃厚なインタビュー集と少しの語り。小澤さんの先生とのエピソードを始め、各国によって色が違うオケや演者、歴史に根付く音楽性、画家の芸術作品から読み解く作曲された当時の情勢と曲の解釈、人それぞれの指導方法、これからの音楽についてなどが語られる。たくさんの曲名が上がるので、読みながら調べて聞いたが、小澤さんと村上さんが二人して唸った内田光子さんの演奏が非常に心に響いた。
    ナイス ★7 コメント(0) - 2016年6月27日
    興味深い話が満載。魅力ある二人の対談集。特に第4回のマーラーの対談は楽しめた~。ゆっくりバーンスタインと小澤征爾さんの聞き比べとかしてみたくなった。音楽って素敵だ。
    ナイス ★4 コメント(0) - 2016年6月23日
    クラシック、そんなに詳しくないけれど面白かった。小澤征爾さんが身近に感じられた。協奏曲における「指揮者」と「ソリスト」と「オケ」の関係性。これがなかなか面白いのだ。誰が力を持っているかによって、ハーモニーや曲のペース、聴き手に伝わるイメージまで変わってしまうらしい。素晴らしい音楽は誰が演奏しても同じだと思っていたが、そんなことは断じてない。音響が良いホールでクラシックを聴きに行きたくなってきたぞ( ・∇・)
    ナイス ★7 コメント(0) - 2016年5月17日
    演奏を動画で器機ながら読んだ。 小澤さんやはり「世界のオザワ」なのだ。亡くなる前に是非生でききにいく!(今年松本?)
    ナイス ★5 コメント(0) - 2016年5月7日

    あなたも読書メーターに登録して感想を投稿してみませんか?

    小澤征爾の関連本

    この本を読んだ人がよく読む本

    小澤征爾さんと、音楽について話をするをシェアする

    小澤征爾さんと、音楽について話をするの 評価:74 感想・レビュー:146