沈黙 (新潮文庫)

感想
2011
  • 沈黙 (新潮文庫)
    312ページ
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    あらすじ・内容

    神様って、いないんじゃない? という疑問を、ここまで考えぬいた人達がいる。

    島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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    感想・レビュー(6899)

    映画化もされたという事で20数年ぶりに読んだ。
    ナイス ★3 コメント(0) - 3月26日
    久しぶりの遠藤周作。映画化もされた。江戸の切支丹弾圧と、その渦中へポルトガルから布教の情熱から長崎へ潜入する司祭。カトリックの洗礼を受けた著者が、中立な宗教観で綴る作品だと感じた。多神教の世界で育ちながら、一神教の基督教を遵奉する柔軟さ。異国からの司祭らが来なくても多くの殉死者を出す純粋さゆえの悲劇。数多の殉死者を出しながら、奇跡を起こすことなく沈黙する「神」を想えば、そして、拷問に苦しむ他者を見聞すれば棄教してしまうことを誰が責められよう。
    ナイス ★42 コメント(0) - 3月26日
    ようやく読了 ちょっと宗教的なのは難しい
    ナイス ★8 コメント(0) - 3月26日
    最近映画にもなった重たいテーマの小説.キリスト教で外国人の友人に勧められて読んでみた.キリスト教が弾圧された時代にあえて長崎に潜入した外国人宣教師の話.信じることは何か,神とは何か,救いとは何か,信じていることが逆説的に説かれるなどとても難しいテーマだった.しかし,難しいテーマにもかかわらず読者を引き込んでいく文章を書くのが遠藤周作だということも分かった.他の作品も読んでみよう.
    ナイス ★34 コメント(0) - 3月25日
    学生時代に読もうとして、雲仙の地獄での拷問の場面で挫折(雲仙の地獄をリアルに知っているだけに…)。映画化もされたので、今回はきちんと読んでみた。当然重いテーマの作品だが、無宗教の私にはどの登場人物にもなかなか感情移入できない。唯一わかりやすいのはキチジローか。キリスト教が禁教になった理由は色々と言われるが、当時の日本人(支配者層)にとっては、文化的な侵略のように感じ、脅威を覚えたのではないかと思った。
    ナイス ★17 コメント(0) - 3月25日
    高校時代に国語の教科書で触れて以来、約30年振りに読みました。キリシタンに対する弾圧が強まる日本に潜入した司祭ロドリゴは、神の救いを求め続けるのですが、神は沈黙し続ける。最後に、あの人が彼の痛みを分かち合ってくれた、と彼が認識した時、彼は自分の人生で本当に大事なものを見出したのだと思います。圧巻でした。
    ナイス ★34 コメント(0) - 3月25日
    展開は一本道だが、葛藤が、心の中の終わらぬ戦いが、読むものを強く引き込む。転ばないことで信者は次々と殺される。たとえ拷問を受けることには耐えられても、仲間や家族に対するそれには耐えられない。人のために転ぶことをキリストは許すのか。信じることで救われるのか、信じ続けることで、仲間はさらに殺されるのか。踏絵をして、主を裏切ることが仲間を救うなら、それが主の望みではないのか?信仰、理不尽さ、葛藤、多くのものが心に迫る、強い力を持った作品と思う。
    ナイス ★27 コメント(0) - 3月25日
    映画を見るまえに予習のつもりで読んだが、映画館に行くには少し気が重くなった。キリスト教に限らず、信仰ということについて考えさせられた。私も、人智を超えた大いなる存在は信じるているが、そのために、そのために責めに耐えたリ、命をかけたりという発想はない。それでも信じてはいる。登場人物の中では自分はキチジロウに一番近いと思った。
    ナイス ★21 コメント(0) - 3月24日
    高1で読んだ時とは読み方も感想も全く異なった。ロドリゴが「転ぶ」直前と踏み絵を踏む時の描写に涙が出そうになったし、ロドリゴの行為は至極当然、正当と思えた。彼が棄てたのは教会という組織であって、キリストと信仰心を失ったのではない。私がロドリゴだったら、やはり同じように目の前で拷問を加えられている信者のために踏み絵を踏んだに違いない。信仰は組織のためにあるのではなく、また、組織の目指すものと純粋に宗教を極めることとが相対立することもある。これは宗教に限らず一般社会にも通ずるものがあると思った。
    ナイス ★33 コメント(0) - 3月24日
    映画が面白かったので。重いテーマで避けていたが、想像よりずっと読みやすい。映画よりもテーマがはっきりしていて、やはり名作だと思う。この日本のキリスト者の心意は、ローマのキリスト教には、たぶん理解できないのだろうな。
    ナイス ★21 コメント(0) - 3月23日
    私は神も仏も信じないので、最初理解できないことだらけ。沈黙?助けてくれるわけないやん、これだけ迫害にあって皆どうして転ばないの?と。でも最後にはそういうことじゃない、神はその人の中から語りかけてくるのだ、すべてはその人の心の中にあるんだと思った。無信心の私に全部伝わったとは到底思わないが、彼らの葛藤とたどり着いた先が、遠藤さんの信仰への葛藤とも思え、すごい迫力で強い思いが脳内に溢れこみ息を呑むような読書になった。信仰を持たず何も信じられるものがない自分を寂しく思った。ものすごく辛かったけど読んでよかった。
    ナイス ★51 コメント(0) - 3月23日
    再読かも? 映画の宣伝を見て結末を覚えてないことに思い至り、改めて読みました。多分、歴史的背景や宗教的知識の欠落から途中脱落してた。若い頃よりちょっぴり知識を得て読む物語は、流れるように心に沁みこんできました。おそらく今の自分がこの本の「旬」だったのでしょう…
    ナイス ★24 コメント(0) - 3月23日
    高校生の頃、国語の問題集だか模試だかで、よりにもよってクライマックスだけ読んだ。 『踏むがいい。私はお前たちに踏まれるため、この世に生れ、お前たちの痛さを分かつため十字架を背負ったのだ。』 当時からずっと心に刺さっている。
    ナイス ★27 コメント(0) - 3月22日
    おばあちゃんが読みたがり、プレゼント。今回は、カタカナが多くて難しかったみたい。
    ナイス ★15 コメント(2) - 3月22日
    最後の昔の記録のところが読む気がしなかった
    ナイス ★18 コメント(0) - 3月22日
    ★★★★☆命懸けで日本に密入国し、唯一絶対の神そのものの優位性を布教していたはずが、パライソでの救済をもたらすという即物的な神に変換されていると気づいたパードレの苦悩と驚愕の考察が明解。迷える子羊たちに拷問の試練を科し救いの手を差し延べない神への憤り。2人のパードレはそれぞれ神と対峙し神の沈黙について似て非なる結論を出す対比が興味深い。極限の境地での神との同化はまさに秘蹟!残念なのは無神論者の私。正しく読みこめたかどうか…(笑)
    ナイス ★29 コメント(0) - 3月22日
    社会人となって 自分が描いていた人生かどうか、とても行き詰まっていた時期に一度読んで、実家に置いて帰ったこの本。読んだはずなのに全く内容を覚えてなかった。それだけ精神的に病んでいたのかもしれない。 いい大人になった今、読み返してみると、自分の信念を貫く素晴らしさと、その信念を生かすも殺すも結局は自分次第であるということがわかった。 選択した道を後々後悔しない選択を是非ともしたいと思いました。
    ナイス ★29 コメント(0) - 3月22日
    舞台は島原の乱直後の日本。当時の隠れキリシタン達の苦悩が、生々しく描かれている。「信徒や司祭の沈黙がテーマかな?」と思いながら読んでいたが、途中、もっと大きな神の沈黙がテーマであることに気付いた。神とは、人とは、信仰とはどういったものなのか?一つの答えがここに。
    ナイス ★25 コメント(0) - 3月22日
    島原の乱以降の基督教の弾圧が厳しくなったあと宣教のため長崎に入ったポルトガル人。しかし自分が入ってきたがために拷問を受け死んでいく村人たち。そんな時でも主は沈黙を保つ。日本にはいらないものを押し付けようとしているのか。問答しながもその日はやってくる。重くのしかかるような作品。それこそ沈黙しながら読んだ。
    ナイス ★72 コメント(0) - 3月21日
    江戸時代初期、日本では激しいキリシタンの迫害が行われていた。その頃、ローマ教会にはフェレイラ教父が拷問の末に棄教したという報告が入る。教父の教え子だったロドリコら若き司祭は、真相を突き止めるため、危険な日本への渡航を希望する。マカオで出会ったキチジローを案内人とし、上陸を果たすも、住民の生活と信仰は地獄であった。淡々と流れる日常の中での虐殺。そこには神の救いはない。自身にも危険が迫る中、イエスへ問うロドリコ。沈黙の中、彼は導かれる。そこには、イエスがキリストとして生まれ、死んでいった意味が表されていた。
    ナイス ★23 コメント(0) - 3月21日

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