沈黙 (新潮文庫)

感想
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  • 沈黙 (新潮文庫)
    312ページ
    10778登録

    あらすじ・内容

    神様って、いないんじゃない? という疑問を、ここまで考えぬいた人達がいる。

    島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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    感想・レビュー(7109)

    私は信仰を持ってないので、本当の意味でこの小説を理解できたとは言えないと思う。私がイメージする宗教って信者の心の中に神様が居て、祈りや問いかけに答えを出すのは、その神様=自分なんだと思う。信じる者は救われるってそういう意味だと思ってる。だから踏み絵のキリストは「転んでいい」って言ってくれるんだよね。最終的に自分の欲しい答えを出してくれるのが神様。だから心の支えになる。それでいいんだよって肯定してくれるから。人の弱さ、生きる強さ、神を信じる心について考えさせられました。
    ナイス ★69 コメント(1) - 4月26日
    なんてドラマチックなんだろう。ロドリゴが決意するシーンは、本当に脈拍が上がる。キチジローの台詞が神とは一体何なのか考えさせる。信じる神がいる人が読んだらどんな気持ちになるのだろうか。
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月25日
    たった304ページでここまで心を揺さぶられる小説があっただろうか。途中から涙が止まらなかった。
    ナイス ★19 コメント(0) - 4月25日
    評価:★★★★★ 5点 読み終わってみて、この原作を忠実に描いたスコセッシ版の映画の完成度の高さにあらためて感心。
    ナイス ★14 コメント(0) - 4月24日
    この司祭、放っておけば次々信徒をこさえて、まあ10年、いや5年も放っておけば一揆確定だろ。当然部落の人間は皆殺し。井上は切腹。井上の親族も火の粉は及ぶだろ。ではそのような段になって司祭二人は棄教するだろうか?しないんじゃない?神の栄光は失われないんだから。つまり井上のやってる事は常に善で、司祭二人は絶対悪。つまり話を進めると価値の反転が起きるのだ。遠藤の罪はそこまで考えが及びながら、キチジロー→ロドリゴ→井上という人間関係にまで話を矮小化させてしまった所。火垂るの墓に通じるやヴぁさがある。この本危険だよ。
    ナイス ★20 コメント(1) - 4月23日
    何故に今遠藤周作と思ったら映画化だったんですね。読みましたが案の定難しかった。この苦悩は信仰したものじゃない限り判らないような気がします。不条理の葛藤だったのでしょうが、拷問を受け最後を迎えるより転んで汚名を背負って生き抜いた方に意味がある。
    ナイス ★23 コメント(0) - 4月23日
    まず構成が凄くいい。幾度も揺れ動く司祭の心模様に全く宗教の知見がない俺にも強い共感を抱ける。全く痛みの表現を使わずにこの司祭の辛さを描く力に脱帽。意外性のないオチなのに重くのし掛かる読後感が魅力でもあり胸に迫ってきた。
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月23日
    映画に続いて。客観的視点と主観的視点の両方から構成されていて、その頃の日本において布教をすることの厳しさや司祭自身の内面の葛藤を強く感じた。神はいるのかいないのか。いるならなぜそれを信じる人々が苦しむのか。答えを出すのは難しいと思う。
    ナイス ★24 コメント(0) - 4月22日
    主人公を外国人にしているため、前半部分は馴染みがある日本を舞台とした冒険小説になっていて面白かった。主人公の神への葛藤は読み応えがあってよかった。キリスト教信者ではないので、転んだとしても、キリスト教を信じ続けていれば、それは信者としていいのではないのかと思ってしまった。また、踏み絵でない方法で信者かどうか調べられていたら、どんな結末で終わるのだろうか、とか考えて終わった。
    ナイス ★15 コメント(0) - 4月21日
    ★★★★ 神はいない、物理的には。 だから、この主題なの。 生きるのがたいへん、つらい時に、頼るすべとして、自分の弱さを救って貰いたいとき、神たのみとなるのか。 神は沈黙の儘。。
    ナイス ★17 コメント(0) - 4月21日
    ★★
    ナイス ★4 コメント(0) - 4月21日
    神様はいるのだろうか?本当に考えさせられます。いると思えばいるし、いないと思えばいないのかもしれない。人間の強さと弱さを知ることが出来た物語でした。
    ナイス ★20 コメント(0) - 4月19日
    一気に読んだ。 キリスト教の布教を進めることがこんなにも困難だったのかと想像できた。人間の不信と不安をあおる、人間の関係性を使って神を試す拷問が壮絶過ぎて辛かった。 映画も楽しみ。
    ナイス ★20 コメント(0) - 4月19日
    学生の頃に、周作さんの「恋愛とは何か」を読んで感銘を受けた記憶があります。 久しぶりの遠藤さんの著書。 17世紀の日本、キリシタンの弾圧の中、棄教したと伝えられたイエズス会司教を追って弟子の司教が長崎へ辿り着く。 やがて彼も幕府に捕らえられ、栄光に満ちた殉教は破れ、拷問、過酷な弾圧、殉教し処刑される信者たち。 なのに「神」は手を差し伸ばさず、どうして沈黙したままなのか・・。  狂おしいまでの描写とこのテーマ、いくつもの事柄に真摯に考えてしまいます。 どう結末につなげていくのか・・・。人の強さと弱さ。神は。
    ナイス ★19 コメント(0) - 4月19日
    何故今まで読まずにいたのだろう。考えさせられる小説でした。
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月19日
    「神」は存在するのか?日本で布教をするため異国からきたロドリゴ。ただキリシタン禁制の日本では司祭も信徒も残忍な拷問があった。それでも神は何も言ってくれない。信教とは何かを考えさせられた。「日本は沼地。根を下ろさぬ」という言葉も印象に残った。
    ナイス ★18 コメント(0) - 4月19日
    貧しい人々がなぜこんなにも信仰心を保ち続けることができるのか。真の信仰心とは。真の愛とはなんなのか。そして本題である主の「沈黙」に対する問いが見事に表現されている。筆者の表現力と読者の思いが相まって「沈黙」に対する様々な答えが生まれるだろう。ロドリゴと井上や通詞、フェレイラとの問答は興味深く、また死という闇の部分を鼾で表現したところも見事だった。そして拷問もさることながら「形だけでいいから」という誘惑が恐ろしい。なぜなら多くの人は外形から入ることで次第に「それ」に近づいて行くのだから。
    ナイス ★23 コメント(0) - 4月19日
    ★★★★
    ナイス ★4 コメント(0) - 4月18日
    miu
    話は比較的単純ですが、非常に丁寧に書かれており、筆力を感じさせます。拷問の描写は読むのがちょっときつかったです。予備知識なしの状態で読んでしまいましたが、キリスト教や時代の背景知識があれば、より楽しめ、理解が深まったと思います。その点は残念です。
    ナイス ★21 コメント(0) - 4月18日
    思春期の頃に読んで以来、映画化をきっかけに2度目の読了。大震災を経験し、信仰とは、神様とは何だろう、とずっと引っかかっていたことに、ひとつの答えをくれた本。史実に基づいた小説なだけあって、全ての登場人物が、それぞれの事情でそう行動していて、そうしてしまうのは仕方ないよね、と思うのだけれども、やはり胸が痛い。最後の章に流れる"沈黙"が、なおさら重く心にのしかかる。
    ナイス ★24 コメント(0) - 4月18日

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