カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

感想
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  • カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)
    680ページ
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    あらすじ・内容

    父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。公判の進展をつうじて、ロシア社会の現実が明らかにされてゆくとともに、イワンの暗躍と、私生児スメルジャコフの登場によって、事件は意外な方向に発展し、緊迫のうちに結末を迎える。ドストエフスキーの没する直前まで書き続けられた本書は、有名な「大審問官」の章をはじめ、著者の世界観を集大成した巨編である。

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    感想・レビュー(2890)

    上巻から神や聖書の話はよく出てきましたが、長兄ドミートリー逮捕後は、次兄イワンに悪魔が幻覚として現れます。そしてロシア全土が注目した裁判。ここは検事と弁護士の対決です。どちらの論告でも、思想的な話も多かった気がしないでもないですが、それにしてもこの対決はわかりやすくておもしろかった。そして判決が下されます。『カラマーゾフの兄弟』は、神や宗教などのとらえ方を考えながら読むのが大変だと思います。正直自分には厳しいです。ただ、メインの事件そのものを追うだけでも、十分楽しい展開がありました。また読み直したいです。
    ナイス ★8 コメント(0) - 4月9日
    グイグイ読んでエピローグで感動。ドストエフスキーの子供へのまなざしが優しい。ミーチャが粗暴なのはミーチャのせいじゃないんだよね。金はあるが、産ませただけの父親フョードルは殺されて、生活力がまるきりないが父性愛があるスネリギョフの息子は死んでしまう。対照的だが息子を育てるうえで、それぞれ両人に足りないものがある。再読してよかった。
    ナイス ★3 コメント(0) - 4月7日
    ・・・とうとう読破。上巻では、どうしてもついつい「罪と罰」と比較してしまい、罪と罰程の勢いはないかなぁ~でもどんな話か楽しみ♪→中巻で何となく中だるみ。イワンて結局なんだったのだ?→下巻の4分の1辺りから、おーこれぞドフトエフスキー!キター!!となってそこからはもう罪と罰同様にタマシイをぐらんぐらん揺さぶられながら読みました。ホントすごいねぇこのヒト。しかし最後は、あれ ここで終わり?!と拍子抜けでしたが、考えてみるとこういう終り方以外ない…か?とにかく全体が奇想天外、スケールの大きさハンパない。スゴい。
    ナイス ★4 コメント(2) - 3月24日
    suu
    硬質な神の思想からコミカルな人物世界まで、比類ないレンジの広さと深遠さを兼ね備え、たかが文章が躍動感と重厚感を持つと思い知らされる事があった。終盤のフェチュコーウィチの弁論は圧巻だった。道義と客観を兼備した才覚の、畳み掛ける閃光が、殺されても仕方ない父親だとまで語った所に、弁護士という存在を超越して訴えかける人間の業の滲みを感じた。かたや息子に憎まれ結局は殺される父親、かたや父親の侮辱に勇敢に立ち向かい病死した息子、彼への愛に苦しみ葬儀中に前後不覚になる父親は対照的だが、そこにも一つの真実を見た気がした。
    ナイス ★3 コメント(0) - 3月19日
    長かった。2度目の挑戦でようやく読了。「大審問官」は一回では全く理解できず読み直した。数年後にまた挑戦したい。
    ナイス ★2 コメント(0) - 3月14日
    スロースタートでどろどろした上巻、あっさりとした中巻、悲劇的で重々しく、それでいて駆け抜けるように、爽やかに終わる下巻という印象。難解というより、とにかく、「しつこい」という印象が残る。繰り返され、強調され、言い換えられる事実が小説を重厚にしていると感じた。物語的には、スメルジャコフが素顔を見せる場面は、はっとさせられ悍ましく、ここが物語的に一番面白かった。すべてのが人間臭く、様々な面を持つにも関わらず、アレクセイだけが終始、天使でやや違和感を感じたが、私が読み解けていないだけなのだろう。
    ナイス ★2 コメント(0) - 3月13日
    やっと読了。あえて「やっと」というのが相応しい。「罪と罰」を読み終えた時は、この歴史的な大作家の心理描写に驚嘆したものだが、本書ではそのような感慨は一切ない。▼キリスト教を理解していないのが大きい。それはわかっている。この物語はきっとキリスト教そのものなのだ。▼もう一つのポイントは二人の女性だ。カラマーゾフ家の父子はこの二人にとことん振り回される。二人とも悪女的な一面がある。だがそれは、あらゆる女性の持つ面でもある。▼げに恐ろしきは女の性。もちろん、論点はそこではないのだろう。謎解き本でも読んでみるか。
    ナイス ★6 コメント(0) - 3月11日
    ★★★★★◾︎読了。達成感ぱない。◾︎難解でしんどかったけど、ヤバイ、読み返したい。◾︎これが史上最強の小説かぁ。感無量です。
    ナイス ★3 コメント(0) - 3月8日
    poodle700匹はギャグセン高いと思った。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2月25日
    一度読んだだけではこの作品に盛り込まれた思想を読み切れない。神や罪、現代社会を取り巻く問題に至るまで様々なテーマが扱われていると感じた。終盤の弁護士による演説は、検事へのもどかしさや苛立ちを晴らしてくれるのみでなく、感動さえ覚えたし、特に父親のあるべき姿について熱弁するくだりは心を打たれた。無神論とロシアの不幸が繋がっているとドストエフスキーは考えていたようだが、信仰心は無くとも、私達は善良な行いや良心について自身に問い続けることはできる。キリスト教をもっと理解してからまた読み直したい。
    ナイス ★8 コメント(0) - 2月21日
    三者三様の物語の展開と、ひとまずの結末が語られる下巻。どこまでも人間臭く、めっためたに叩きのめされながら、それでも立ち上がろうとする長兄ミーチャ。研ぎ澄まされた理性を持ち、カラマーゾフが持つ業を超越しようとしながら、その影に絡め取られ再起不能寸前まで陥ったイワン。そして全てをあるがままに受け取り、微動だにしないほど“アリョーシャ”でいられたアリョーシャ。完璧過ぎる物語だが、ドストエフスキーはさらに“その先”を用意していたと思うと、感嘆を通り越し、畏敬の念さえ覚える。“薦めたいけど薦められない”必読書。
    ナイス ★15 コメント(0) - 2月21日
    上中下すべて読むのに2カ月かかりました。最も時間がかかったのは上巻。中と下はそれぞれ1週間で読めました。この作品には人間や社会が内包する諸問題が提起されており、それらに対する作者の見解を見ることができますが、私の知性ではそれらを全て読みとることは到底無理なので後日再読してみようと思います。いずれにせよ指導者の必読書だと思います。
    ナイス ★5 コメント(0) - 2月20日
    次男のイワンが悪魔の幻覚と対話する、長男の弁護に立つが裏目に出るのには驚かされた、私生児スメルジャコフの台詞「頭の良い人の話は面白いですな」は印象的、ストーリーもさることながら、全体のドストエフスキーの思想的な考察がなによりの見所の一つ、楽しませて頂きました。
    ナイス ★24 コメント(0) - 2月13日
    何度目かの再読。やはり下巻が最ものめりこむ。中でも「誤審」の章は圧巻。「思想の姦通者」手前で日を跨いだから中断したら、その日ずっとドキドキしていた、どうなるのか分かっているというのに。とんでもないなぁ、とんでもない。
    ナイス ★10 コメント(0) - 2月10日
    ようやく読み終わった。長かった。頭が強い酒をのんだあとみたいになってる。それにしても、これが100年以上前に書かれたものだなんて
    ナイス ★6 コメント(0) - 2月9日
    zel
    何度も驚かされた。スメルジャコフにも、誤審にも驚かされたし、心動かされた。末に近づくにつれ、今までの様々なエピソードがつながっていく。兄弟がフョードルを赦せるのか。神とは。考えさせれた。長かったけれど、終わってしまったことが寂しい。再読したい。
    ナイス ★13 コメント(0) - 2月5日
    様々な人物が自分の論理で話を語っていくのだが、どうでしょう、どの人物も朝令暮改で、その一瞬の思い込みを真実と思い込む強烈な人物ばかり出て来るので、これを良い意味で個性的ととらえるか、それとも違った意味でとらえるか。これってカラマーゾフ的特徴じゃなくてロシア人の特徴?と勘繰りたくなってしまう。物語はとりあえず収束するが本当は2部作の予定だったそうで、2部作だったら3男アレクセイのその後の遍歴を見たかったし、絶対カラマーゾフ的な人生の転がり方をしてしまうんだろうと思わせる血縁の深さも感じてしまう。
    ナイス ★28 コメント(0) - 2月4日
    とにかく長かった。それは悪い意味ではない。 下巻ではページの多くが裁判に費やされた。この当時は科学捜査が発展していないため真犯人は分からない。しかし、裁判でのやり取りや駆け引きは息を飲んでしまう。 最後の「カラマーゾフ万歳」には痺れてしまった。
    ナイス ★6 コメント(0) - 2月1日
    ヒステリックな感情に考え方を揺さぶられて、自分を保っていられない。どんなの時代どんな土地でも人間ってそんなに変わらない。宗教も、離れた土地で似た考えが生まれる。不思議だ。神がなければ罪はないだろうか。償いは神に依存するだろうか。決してそうではないはず。けれど神がいるなら、赦しや癒しは容易になるのかもしれない。その役割を神に求める人は幸せかもしれない。古い習慣と新しい道徳の間に信仰の形が変わっていくことは罪だろうか?この時代にこれを書いたドストエフスキーは恐ろしい人だ…。
    ナイス ★6 コメント(0) - 1月31日
    4か月かかって漸く上中下巻読了。下巻が一番読むペースを維持できた。少年たちの章の美しい描写にも引き込まれたが、イワンが三度もスメルジャコフを訪問する章が、臨場感があり結構好き。上巻で「大審問官」を立派に繰り広げたイワンが、どんどん病んでいく姿がリアルで緊張感が伝わった。最後の裁判は圧倒されっぱなしで、すごい疲労感。この小説は宗教色が濃いので難解な部分はあっても、小説としてストーリーを追うには最高に面白い!エピローグの爽やかさにドストエフスキーの希望を感じた。ドストエフスキーの小説が面白いのは、
    ナイス ★23 コメント(1) - 1月28日

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