騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

感想
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  • 騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
    544ページ
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    あらすじ・内容

    その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

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    感想・レビュー(1297)

    ワールドを堪能 全く嫌いではあらない
    ナイス ★4 コメント(0) - 3月25日
    かなり長かったが、第1部はミステリー、第2部は冒険ファンタジーのような面白さだった。冒険をするのが勇敢な少年ではなく、妻に離婚を言い渡された36歳の閉所恐怖症の画家というのがいい。厳しい冒険を終えた彼が一歩前に進んだラストも良かった。著者はこの物語に様々なメタファーやメッセージを込めたと思うが、読者が自由に解釈して良い気がする。私は、自分の痛みと向き合う事を恐れている大人に対する励ましだと受け取った。騎士団長ならこんな風に言ってくれないかな。「諸君、冒険をするのに歳を取りすぎているということはあらない」
    ナイス ★21 コメント(4) - 3月25日
    そんなにたくさん村上春樹作品を読んでいるわけではないけど、この作品は比較的読みやすいほうではなかろうか?曖昧とした印象の物語とはうらはらに、固有名詞が続々出てくるのもなんだか懐かしい気持ちすらする。いつもの作品以上に余韻を残して終わる。本当に物語の環は閉じたのだろうか。そして免色さんが最後までそら恐ろしくて、『騎士団長殺し』よりも『白いスバルフォレスターの男』よりもずっとずっと怖い。生きている人間以上に恐ろしいものはあらない。
    ナイス ★6 コメント(0) - 3月25日
    ☆☆☆☆騎士団長は絵の中から出てきます。 騎士団長は「私」の行動を見物しています。 しゃべるときに、「ない」を「あらない」というのがおもしろいです。 騎士団長は「私」と秋川まりえとは対話します。 秋川まりえという13歳の少女が登場します。 不思議な少女です。 「1Q84」のふかえりを連想します。 まりえの伯母さんの秋川笙子は読書好きです。 まりえの肖像画を「私」が書くことになり、笙子が車で連れてきますが、笙子はまりえを待っている時間には読書しています。文庫本に集中します。
    ナイス ★13 コメント(3) - 3月25日
    むむむむ。。。
    ナイス ★4 コメント(0) - 3月25日
    jun
    私にとって村上作品の中でもわかりやすいストーリーでした。いつもは途中から理解不能になることがありましたが、第2部の中盤くらいまではすんなり理解できました。感想を書きたくてもどこから手を付けてよいのやらよく分かりません。ただ、不思議で面白い話だったということです。ボリュームがあったので読後はちょっとした疲労感がありました。
    ナイス ★22 コメント(0) - 3月25日
    春樹さんに案内されて、小さな冒険に行ってきました、みたいな読了感。「私」が巻き込まれた人生の渦。なんと言うか、人生に大きなウネリが生まれ、一回りウネって元に戻ったけれど、それは元と同じようで同じでない。バージョンアップした同じ場所だった。みたいな感じ。読んでいる間、私の心に色んなことが起こった。「私」に色んなことが起きたと同じように、私の心に何らかの(正の)作用があったことは間違いない。味わい深い作品でした。物語が螺旋を描いている、そんな印象を持ちました。時間を置いて読み直したら、面白いだろうな。
    ナイス ★101 コメント(0) - 3月25日
    村上春樹さんならではの小説でした。登場人物は少なく読みやすくて、ストーリーも楽しかったです。不思議な体験が多々あり、フィクションだから、それも許せるけど、推理小説のような謎解きは期待できないです。文章表現は素晴らしくて比喩など感心しました。最後は急いで小説をまとめてる感じがしましたが、それは続編を期待してもいいのかなと思いました。読んで損はないです。
    ナイス ★20 コメント(0) - 3月25日
    評価の高いカフカは、正直イマイチだったのだが、今作を読む中で、同時にカフカの魅力も再発見していたようなところもある。やはり、このような特異な力のある作家の作品を、継続してリアルタイムで読めるということは幸福なことなのだ。ねじまき鳥から、歴史的視点を導入することで「邪悪なもの」を具体的なものとして描き出そうという試みは、カフカで一旦曖昧なものになったが、今作で自分由来の邪悪をフォレスターの男として具体化されることで分かりやすく説得力を増した。旧作以上に性描写はあけすけだが、JC少女との行為を伴わない(続く)
    ナイス ★20 コメント(2) - 3月25日
    「自分の運命は巨大なシステムに決められており自分一人で運命は変えようはない」、そんな世界を描く現代ファンタジー。村上春樹は前々からこのテーマを書いてきたが、今日ではより広い範囲で共感を呼ぶ世界観だと思う。「自分が選択をしないまま巨大なシステムに人生を大きく左右されてる」、そう感じる人々は国際規模で多いはず。政治にしても大企業、金融の問題にしても。春樹は、今作で「巨大なシステムの中」での「生き方のアイデア」 を提供する。  “心を捨て、意識を閉ざすのだ。しかし目を閉じてはならない。しっかりと見ているのだよ”
    ナイス ★19 コメント(0) - 3月25日
    人の底にある不可解なもの。完璧の裏にある薄気味悪さ。人智を超えたものの存在。読んでいる最中の、翻弄された感覚が心地良かった。
    ナイス ★17 コメント(0) - 3月25日
    とんでもない作品の誕生に立ち会ったのかもしれない。
    ナイス ★16 コメント(0) - 3月25日
    無類の騎士団好きとしてはぜひ読まねば!と鼻息荒く手にした久しぶりの村上春樹。騎士団長のコレジャナイ感すごい!笑。いやかわいいけど。好きだけど。そしてやたらエロスが多い。ちょっと吐き気がするほどに執拗で食傷気味。謎な部分は残ってはいるけど最後急速に収束していったからもうこれで完結なのかな。なんにしても連休を利用して上下巻イッキ読みできたので充実した時間に。『ねじまき』や『ハードボイルド』読み返したくなった。
    私はこの本が好きだったのかな?思うに、村上先生の主人公たちはいつも果敢にして優柔不断、なぜかそのどちらかでもある。そうでなくてはならないが、そうしようとしてもできいずにいる、というか。少なくとも、村上先生の全集で一番になることはないが、読んで損したという気もない。いわば、凡作であろう。長年村上先生の本を読んでいるから、読んでいて初心に帰った気もあるし、クラシックを再び聞くことになったし、ウイスキーをおいしく飲めるようになった。さて、吉と出るか凶と出るか…
    ナイス ★13 コメント(0) - 3月24日
    終わってもいい続いてくれてもうれしい。そんな終わり方でした。 以下ネタバレも含み、全体を通して、わたしが思い出したわたしのこと。(順不同) 【おぼえがき】 ・井戸らへん→解毒のような時期を思った。長かったし短かったし忘れちゃったし全部覚えてる。 ・騎士団長と彼がみせてくれたもの→確固としたもので予言で今もなお存在するけど存在しないこれからも一緒にあり続けるひたむき。 ・奥さんからの最初の告白→どうやってでも手に入ると疑ったことのなかった未来を自分で千切ることになった決断を伝えたとき。 (つづくかも)
    ナイス ★14 コメント(2) - 3月24日
    第2部も高揚感を保ったまま読了。村上さんにとって物語を作ることは、心の闇の底に下降して行って自分に必要なものを受け取り、形にすることだとエッセイで綴っていたが、画家である主人公がそれを体現していく過程がとても興味深い。どの登場人物も明かすことの出来ない秘密を抱えており、その姿に自分の心の深い部分を重ね合わせながら読み進めた。物語終盤、『騎士団長殺し』の絵を発見したことで開いた環を、主人公とまりえが協力して閉じようと試みる場面にささやかな希望の光を見た。心の襞にじわじわと染み込んでくるこの感じが好きだ。
    ナイス ★94 コメント(0) - 3月24日
    B+。
    ナイス ★6 コメント(0) - 3月24日
    村上春樹の長編を読むのは初めて。正直、もっと読者を突き放す読み物を書くのだろうと思っていたから、話が畳まれて終結されていたことに先ず驚き。(プロローグに帰ることも含めて)想像を楽しむよりも、想像力を鍛錬している過程が楽しいために小説を手にしている側にとっては非常に近く、危うい読み物だったんじゃないか(自分含め)。想像を可能性として捉え、且つ信仰する危うさ。なるほど、と思わず頷いてしまうほど、この世に確かなものなんて何もない。←これがまさに危うい。絶賛は出来ないけど、良い本だった。
    ナイス ★14 コメント(0) - 3月24日
    NAO
    ほぼ2週間かけて読みました。面白かったです。甘かったり辛かったりする自分自身の記憶が、これを読んでいるうちに連想的に思い出されて、懐かしい思いにずっと浸っていました。なんとなく江戸川乱歩とフィッツジェラルドを彷彿させます。マジックリアリスム?、に歴史的事実が編み込まれてよりリアルに迫ってきました。単なる寓話ではなく。いろんな意味で春樹ワールドでした。続編期待しています。
    ナイス ★19 コメント(0) - 3月24日
    Ray
    かなりゆっくりと読んだ。村上春樹の小説ではその物語世界にどっぷりと身を沈めるような読み方と、少し距離を取ってそこに隠しこまれてある物事を浮かび上がらせるようなやや分析的な読み方をすることの両方のアプローチに意味があるように思う。作者自身は後者の読まれ方はあまり好まないようだけれど、しかし一方で作品には分析を待ち受けているかのような要素を多分に盛り込んである。本作については村上春樹リミックスとでも呼ぶべきものであり、同時にある意味では(ある部分においては)アンチ・村上春樹な路線にある作品だと思う。
    ナイス ★22 コメント(6) - 3月24日

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