一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

感想・レビュー(6014)

1人の男を軸にディストピア社会の様を描き出したSF作品。
ナイス ★1 コメント(0) - 4月23日
現実・未来・過去の物事は人間から切り離されたものとして独自に存在しているのではなく、全ては人間の頭の中にある。故に精神をコントロールすることはこの世の全てをコントロールすることと同じだ、というオブライエンの主張。たとえ、行動を制限されたとしても心や感情を強制させられる程の強大な「権力」を私は知らないが、今生きている世界にもきっと存在するのだろうと思ってしまう。 全体(国家)対個人で起こるとここまで悲惨なのか。精神的ドSの小説。
ナイス ★1 コメント(0) - 4月23日
言葉が思考を作る。「こんな言葉も知らないのか。けしからん」という人は、怒るポイントがズレている。語彙は知識ではなく、知恵にならなければ意味がない。言葉の力を過信すれば、権力に悪用されてしまうかもしれないからだ。だからこそ本を、読めるうちに読まなければいけないと思わされた。▲「ULTRASEVEN X」好きにとっては「怖面白い」が倍増です...
ナイス ★8 コメント(0) - 4月23日
解説トマス・ピンチョン!!
ナイス ★1 コメント(0) - 4月22日
この本を読んで「独裁政治or全体主義国家は怖いな」という感想で終わったらそれはなんとも悲しい感想でありましょう オーウェルがここで示しているのは究極体の独裁国家であり、また独裁国家の未来の一つの示唆であります そこには確かに個人の尊厳や自由を無視した恐ろしい世界が待っています しかしここで視点を今我々が生きている世界に戻してみると、我々人類は定期的に民主主義に対する失望と独裁主義に対する嫌悪を交互に繰り返しているようにも見えます
ナイス ★10 コメント(2) - 4月22日
訳者あとがきの英国「読んだふり本」第一位というのは面白かった。ごもっともです。行き過ぎた集産主義としても読めるが、何よりもニュースピークの意義が戦慄を覚える。党の存続のためには、文明の基礎を憎悪に置き、権力を人間の精神をずたずたにするものとして、ニュースピーク(思考の範囲を狭める言語)を作り、国民から思考を奪う。そして過去は改竄可能であり(改竄可能どころか改竄され続ける)、思考しない人達は改竄された過去をその都度受け入れる。そして思考するものは<思考犯罪>としてその存在を消される(過去にも存在しなく鳴る)
ナイス ★10 コメント(0) - 4月21日
大学に入学当時を思い出した。ジグザクデモ、集会、自己批判などは〈2分間憎悪〉、だれかに強制された体制への批判は〈二重思考〉で表現されている。当時リーダーだったものが今や談合業界の会長であり勲章まで国からもらっている。やはり人には権力が魅力なのだろう。フロイトのいう人間は自己防衛と種族保存の本能がある限り戦争はなくならないという言葉を思い出した。主人公たちの愛が人の情感を付加しているが、「二十歳の原点」でのもう一つの結末が思い起こされた。
ナイス ★10 コメント(0) - 4月20日
徹底的に細部まで描かれることで見えてきた『一九八四年』の世界は、信じられるものとしてあるように、その人にとっての世界とは、思考によって見えている世界だ、とつくづく思わされる作品だった。「戦争は平和なり」という一見否定して見える要諦すら、一九八四年の世界では当然のもの。そんなあらゆる”危険性”が深く心に残る作品でした。
ナイス ★11 コメント(0) - 4月20日
17-3/3
ナイス ★1 コメント(0) - 4月19日
この年代の本をたくさん読んできたわけではないけれど、私が読んだことあるこれらの本はどれも救えない終わりに向かっている気がする。トランプ政権になって、こうなるとは到底思えないけど、民主主義から離れたときに起こりうる可能性としてはとても面白いなと思った。――――自由とは二たす二が四であると言える自由である。
ナイス ★13 コメント(0) - 4月17日
独裁国家の弊害をあますことなく書かれている。本のタイトルの1984年今から35年ほど前の世相、現代でも色あせず十分通じる。独裁する方は理屈もへったくれもない、自分たちの都合のいいシステムにしてしまう。これを維持するため逆らう人々を巧妙に弾圧する。独裁国家の三つの要諦「戦争は平和なり」自由は隷従なり」「無知は力なり」とある。なにをやらかしても支持率が下がらない。国民は賢明になればそうでもないだろうが、衆愚無知だと、独裁国家に力を与える。昨今の世相と類似しているような警世の書ともなる。
ナイス ★13 コメント(0) - 4月17日
古さを感じなかった。まさにSFという感じで、完全な監視社会が、さも成り立っていそうに思える世界観に圧倒された。歴史の考え方の中で、”過去をコントロールするものは未来をコントロールし、現在をコントロールするものは過去をコントロールする”には考えさせられ、今歴史とされているものはどれだけコントロールされたものなのか、と思わずにはいられない。
ナイス ★14 コメント(0) - 4月16日
Nag
圧巻の一言。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月15日
ずっと気になっていた本。新訳版が出たので、思い切って購入しました。「戦争は平和なり」「自由は隷従なり」「無知は力なり」って中で、当初は絵空事って感じで空想かなって思いながら読んでいたんだけど、知らないうちにこれって現代社会を風刺しているだけじゃないって思ったら、引き込まれてました。附録を含めて、示唆に富んだ作品でした。
ナイス ★10 コメント(0) - 4月15日
重厚感のある傑作だった。テーマとしては先日読了したレイ・ブラッドベリの『華氏451度』と似ているが、個人的にはこちらの方がより緻密で丁寧に描かれているように思う。思考警察に逮捕され、愛情省でオブライエンに様々な拷問を受け、最愛のジュリアを裏切ってしまったウィンストンが、物語の最後に栗の木カフェで涙するシーンは最も印象に残るものだった。
ナイス ★19 コメント(0) - 4月14日
いまさら読むのか、いや今読めたからこそジョージ・オーウェルのすごさを実感できた。1984年、党は常にどこかの国と交戦状態にあり<戦争は平和なり>、絶対の存在「ビッグ・ブラザー」を仕立て上げて人々を服従させ<自由は隷従なり>、人々をテレスクリーンにより監視し思考を制限し愚鈍にさせる<無知は力なり>。国家が国家の力を保つには様々な要素がある、暴力・法・監視・情報……。現在の世界を予見するように描かれた世界。今読むからこそ言葉が現実を超えることを体験できるのではないか。
ナイス ★34 コメント(0) - 4月12日
主人公ウィンストンは、「戦争は平和なり」「自由は隷従なり」「無知は力なり」というスローガンを掲げる党で歴史の改ざんを仕事にしていた。そこで党に対して同じ反対派の人間たちと出会い自由とは何かを見つける。それは「2+2=4と言える自由」 三部構成。 ・二重思考 ・「憎悪習慣」 ・オブライエンは話の解る奴 ・ところが今は、純粋な感情や純粋な欲望を持つことができない。どんな感情も、すべてが恐怖と憎悪が混じり合っているために、純粋ではないのだ。
ナイス ★10 コメント(0) - 4月11日
人は敵を作ることで、安心するんだねえ。
ナイス ★6 コメント(0) - 4月11日
最近、欧米でよく売れている本と聞き、読んでみた。思いのほか、読むのに苦労した。核戦争後の世界。そこは言語から思想まで、一人の偉大な指導者のいる党の中枢により支配されている、全体主義の世界。テレスクリーンという、双方向通信の薄型モニターや、隠しマイクなどで、常に党の監視を受けている党員たち。その体制に違和感を感じている主人公が、思想警察の目を盗み、自分の気持ちを隠しつつ生活している。なんて恐ろしい世界なのかと思いながら読んだ。しかも、これが現実となる可能性もあると感じてしまうのが、尚更恐ろしいと思った。
ナイス ★34 コメント(0) - 4月11日
紹介文に二十世紀世界文学の最高傑作と書いてありました。まあそれは大げさな気もしますが、とても有名な作品なので読んでみました。 予想以上に時間かかって疲れましたね。あらすじ読んでエンターテイメント要素のある作品かと思っていたら、ストーリー展開よりも社会や思考について書かれているのがメインで、重たかったです。 これ、七十年も前の作品だったとは驚きですね。人の心のなかに入り思考を操ることは可能であり、実際にそれを行うような世界も存在しうるものだと感じました。
ナイス ★18 コメント(0) - 4月10日

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