春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

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  • 春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)
    225ページ
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    あらすじ・内容

     数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、岡潔は、大切なのは情緒であると言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。
     幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。大数学者の人間論、待望の復刊 !(解説・有馬朗人)

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    感想・レビュー(397)

    数学に大事なのは、計算が早くできるとかではなく、人間的な情緒が大切なようです。これは40年ほど前の本なのに、古さを感じません。先生が当時から心配していた戦後教育が悪いまま現在も残ってしまっているのが残念。
    ナイス ★16 コメント(0) - 4月13日
    こういうじいさんが段々と亡くなっていくのは、本当に惜しく、口惜しい。
    ナイス ★1 コメント(0) - 4月5日
    岡潔が好きな力士についてコメントしたりなんとなく好きな巨人の監督の采配に文句言ったりする本
    ナイス ★2 コメント(0) - 3月31日
    何はともあれ情緒が中心。非常に勉強になります。現代人は教科書にしても良い。
    『数学する身体 / 森田真生 著』の中で取りあげられている天才数学者 岡潔の随筆集。数学者・教育者としての経験をもとに人間にとっての"情緒"の重要性を説く。「数学とはおのれの"情緒"を外部に表出する学問芸術である」「数学の目的は計算にあるのではなく、かたく閉じた心の窓を力強く押し開いて清涼の気がよく入るようにするのにあるのだ」と、数学者というより詩人のような明快で美しい言葉が心の深部に染み渡った。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2月23日
    情緒、情操、伝統、岡潔師の言葉は天才故の経験に支えられているので、底の浅い「大人」と異なり不快にならない。
    ナイス ★1 コメント(0) - 1月18日
    この本から寺田寅彦さん、中谷宇吉郎さんの魅力に出会う随筆。「大切なのは、情緒である。」
    春宵十話は良い。若干強引なものも。寺田寅彦、中谷宇吉郎、夏目漱石など登場。最後2ページに出て来た河合末吉先生の思い出話がとてもよかった。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2016年12月26日
    「春宵十話」(光文社文庫)随筆集。何となく祖父の話を聞いているような懐かしい気持ちになる。『道義の根本は人の悲しみがわかるということにある』『宗教はあるないの問題ではなく、いるいらないの問題だと思う』という言葉が心にすんなりと心に入ってくる。心が軽やかに気持ちよくなる本。
    ナイス ★4 コメント(1) - 2016年12月21日
    首をかしげる箇所もいくつかあるものの、ためになる随筆でした。面白い考え方もたくさんあって勉強になりました。ただ、情緒の意味、情緒・情操の違いなどが曖昧で、定義してから本題に入ってくれたらなぁ。。。理系なんやし。。。
    ナイス ★53 コメント(0) - 2016年10月24日
    「数学は生命の燃焼によって作るのです」数学に限ったことではない。生命の燃焼こそが創造を支える、そしてそのエネルギーこそが「情緒」なのだろう。筆者が雲の上の御方すぎて、理解したとは言い切れないけれど、興味深く読了した。数学の箱庭で戯れる感覚を夢想する事は、月の裏を想う心持ちにも似た永遠の憧憬です。さて、ぼんやりしている子供たちの脳のなかが常時空っぽなわけではなく、''整頓作業中''であることを淡く期待しながら、久しぶりに読み聞かせでもするかのぅ…
    ナイス ★4 コメント(0) - 2016年10月14日
    数学者によるエッセイ集。教育論とか文化論とかいろいろと扱っていますが、情緒とか情操がキーワードですね。読者の関心事に応じて、いろんな読み方ができると思います。
    ナイス ★16 コメント(0) - 2016年10月13日
    多変数解析函数論で世界的に多くの業績を残した戦前・戦後の数学者、岡潔氏のエッセイ集。数々の難題を一人で解いたため、外国では「岡潔は一人でなくグループ名」と思われていた。人の中心を情緒に置き、日本文化の特性は「情緒」を本質とし、教育にも情操を培うものが必要であり、西洋のインスピレーションに対し自然の中の数学を観察する心の必要性を説く。人から「数学をやって何になるのか」と聞かれると、「野に咲くスミレはただスミレらしく咲けばいい。それがよいことであろうとなかろうと、スミレの預かり知らぬことだ」とする回答に感服
    ナイス ★1 コメント(0) - 2016年10月11日
    岡潔の代表作。この現代において「情緒」を取り上げた岡潔にあっぱれと言いたい。天才数学者が語る人間にとって大事なこととは? 日本人として「情緒」の復活を願う。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2016年10月11日
    人の中心は情緒である。人は動物的であってはいけない…。
    ナイス ★2 コメント(0) - 2016年8月29日
    今から半世紀ほど前に毎日新聞に連載した春宵十話からの随筆集。彼曰く、今の教育は個人の幸福が目的となっている。また、国が子供たちに被教育の義務を課しそれを30年続けてひどく失敗すればその国は滅びるとも語る。さらりと言っているが、深く受け止めなければならない言葉ばかりだ。
    ナイス ★53 コメント(0) - 2016年8月27日
    素直に耳を傾けられる。偉大な数字者が、情緒の必要性を説く点がすごくいい。ただ、義務教育など、気のせいか主張が強すぎる点は気になる。
    ナイス ★4 コメント(0) - 2016年8月9日
    医療的ケアの講演会でこの数学者の名前を知り、数学と情緒がどう繋がるのかという興味関心。振り切れてる部分もないとは言えないけれど、この方の軌跡を辿ると納得です。人は人の中で生きていくのだから、人を抜きにしては何事も考えられないと突きつけられた気分。当たり前のことなんですけど改めて。
    ナイス ★1 コメント(0) - 2016年7月24日
    数学者、岡潔の自伝的記述から、教育論を中心に書かれた本。著者の理想とする教育は、道義を教える戦前の教育から軍国主義を抜いたもののようだ。現在最も恐ろしいものは「動物性」だと言う。教育の結果というものは顔つきに一番よく出る、とか、スポーツ、セックス、シネマの3つのSがいけないとか、学生のアルバイトはよくない、とか、時代を感じさせる発言もあるが、これらを単に古い考えと退けるのではなく、素直に聞いてみたい。また、ポアンカレにならって数学は真の中における調和が目標だとし、計算や論理は目的ではないとの数学論もいい。
    ナイス ★3 コメント(0) - 2016年7月20日
    オリンピックも決まり、高度経済成長期で日本中が浮き足立っている中、現在の教育をずばりずばりと切って捨てる。「試験の時でも、意味も充分分かっていないのにすぐ鉛筆を取って書き始めるなど(p17)」といい、「新学制の下に義務教育の卒業生を出したが、これは明らかに大変な失敗である。(p80)」と言ってのける。皆が浮かれている時に、独り反対の意見で声を上げるはなかなか勇気のいることだ。そして少数派であるそちらの方が世の本質を見ていることが世の中には多々ある。 本文、情緒的表現の多い所もなかなかいい。
    ナイス ★2 コメント(0) - 2016年7月9日

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