文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

感想・レビュー(2544)

従来の西欧からの視点ではなく、東アジア・太平洋域から人類史の謎解きがなされている。僅か百数十人だけの部下を伴ったピサロが如何にしてインカ帝国を滅ぼしたのか。家畜から人に感染した病原菌が何をしたのか。野生書の植物がどのようにして栽培化されたのか。野生動物の家畜化の可否はアンナ・カレーリナの原則による取捨選択だったと。土器や研いだ石器を人類の歴史で最初に使ったのは日本人(縄文人)だったとも、等々。兎に角知的好奇心奮い立たせる話、目から鱗の話が満載だった。先に読んだ『知の逆転』からの派生本。引き続き下巻を。
ナイス ★49 コメント(0) - 4月22日
考察とは、かくあるべき。と言うような、考察の仕方が良い。 論理の飛躍がある感じはするが。あと、内容がくどく感じるところが散見される。面白い本ではあるが。
ナイス ★1 コメント(0) - 4月22日
長さの割にインサイトが少ない。専門が遺伝とか農学だったこともあり、書かれていることに、特段驚きはしなくて、それでより詰まらなく感じたのかもしれない。歴史上虐げられた人々はなぜそんな役回りになったのか、という問いを巡っての言説だけど、結局農耕と牧畜を始めるのが遅かったからだよね、という話。それを考古学とか分子生物学を使って一つずつ整理していっているけれど、そのロジックも遅々としているように感じた。
ナイス ★13 コメント(0) - 4月16日
著者が本書を一文で要約すると以下のようになる。「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない(p.35)」大脳皮質の肥大した人間は自我や自意識まで肥大して、産まれてきた意味や、自分が特別であることを考えがちだが、そんなものは種の保存や自然淘汰の過程にすぎない。イチゴだって脳みそがあれば同じことを思考するに違いない。多様性は種のリスクヘッジであり、そういう意味で我々は産まれた時点でその役割を果たしている。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月7日
やっと終わった…8回ぐらい前半100ページで挫折したけど、そこを超えると一気に進むって感じだった。「なぜここまで先進国とそうでない国の間に差がついたのか」という問題の答えに向かって地理学、生物学、民俗学などあらゆる観点から検証を積み重ねていく。後半は鉄と銃の部分かな?引き続き読みます。
ナイス ★2 コメント(0) - 4月6日
人種の違い、発展速度の違いは人種的要因でなく、地理的な差に起因するという主張が様々な歴史的事実を元に丁寧に解説されており、人類の歴史を俯瞰的に理解するのにも非常に役立つ。根拠ともなる多種多様な事例は読み物としても興味深いし、知的な好奇心をくすぐられる。それでいて難解なところがほとんどないし、前提となる知識もあまり必要とされない。ぜひ、さらに多くの人に読んでもらいたい良書です。
ナイス ★4 コメント(0) - 4月1日
図書館本★★★⭐⭐話題作だったので読んでおこうと思い手に取った。壮大な人類史についての考察。長年における細かい分析がされていてる。ゆっくり読み進めて理解しようとしたが、ペースが遅くなり過ぎて返却期限が迫る。慌てて速読して読了。半分も理解できてないと思うが、長い人類の歴史で世界中の地域に人や食や病原菌やらが移動し現在があるんだ、ということが分かる。
ナイス ★5 コメント(0) - 3月18日
五大陸で何ゆえにかくも発展の差が付いたのか、という本。途中、マイナーな穀物と植物の伝播の話が延々と続いた辺りはさすがに心が折れそうにもなったけど、全体的には興味深い本だった。タイトルの通り、殺戮と疫病と生産技術、この三つがその民族の発展を作る。引用するアンナカレーニナの一説が物語る通り、成功とは失敗の可能性をすべて回避した先にあって、成功の形は似通っているけど失敗のパターンは多彩だな、と本当に思う。筆者の経験と知識に裏打ちされた論が心地いい。ただ、世界史に疎いため、イマイチわからんとこもあった。
ナイス ★8 コメント(0) - 3月16日
なぜ現代世界にはこれほどまでに地域格差が生まれているのか、この疑問に対する筆者の考察が、その地域の動植物の特性や地形による伝播のしやすさなど、さまざまな観点から書かれている。少し前に読んだ「サピエンス全史」に匹敵する面白さといっても過言ではない。もっとも本書のほうが先の出版だから、こちらのほうが本家になるのかもしれない。下巻も大いに楽しみだ。
ナイス ★6 コメント(0) - 3月15日
続きが気になる。記述が具体的で引き付けられる。農作物や食料生産技術の伝播速度が大陸によって異なる。
ナイス ★12 コメント(0) - 3月15日
人類の歴史を分析した本。人類を生物的な観点から分析するのではなく、社会形成に主眼をおいている。耕作によるヒエラルヒーの誕生や、植民地化の過程において植物や細菌の役割についても語っている。繰り返し読んで情報をしっかり頭に入れたい。早く下巻を買ってこよう。
ナイス ★8 コメント(0) - 3月13日
【読了:銃・病原菌・鉄(上)】サピエンス全史を読む前に読んでおかねばと意を決して積読本リストから引っ張り出してきた。確かに面白い。グイグイ読ませる。その分ちょっと強引さを感じるところがなきにしもあらず。でも病原菌の話になってからはホントに面白いよ。おすすめ。
ナイス ★6 コメント(0) - 3月13日
狩猟民族より農耕民族の方が凶暴である、っていうのは目からウロコたが、確かにそうだ。戦争を起こし侵略するのは農耕民族だ。定住できるから人口密度が高まり、食糧の備蓄ができることにより間接職(王、官僚、軍人、神父)が生まれ、組織は大きくなり、余裕は欲望を生む。狩猟→農耕への移行がおきたのは、人種の優劣ではなく環境要因(気候、生産を管理可能な動植物の分布状況、技術の伝播に有利な緯度の関係)が原因であるという論旨。面白い。何よりタイトルのキャッチーさがいい。東京生まれヒップホップ育ち並の破壊力。そりゃ売れるさ。
ナイス ★4 コメント(1) - 3月8日
上巻はほとんどが作物と家畜についての話。 もし地球にある大陸が全て南北方向に伸びていたら、2017年の今でも人類はこんなに繁栄してなかったんじゃないかと思った。
ナイス ★5 コメント(0) - 3月6日
【後日感想追加】(2017.02年読了)
ナイス ★3 コメント(0) - 2月28日
ものすごく大きな視点でみた人類史の話。とりあえず上巻。興味深い。面白かったのが、猫と人の関係。人間が家畜化することに成功した動物はいくつかの条件を完璧にクリアしなければならず、その一つがリーダーに対する服従という習性。猫はまったくその条件に合致しないが、猫の場合は「家畜」ではなく「ペット」として人間が扱ったため問題なく今に至る…らしい。なるほど。猫の側からみてもメリットのある関係だったから、猫は人のそばにいることを選択したわけだ。
ナイス ★12 コメント(0) - 2月25日
SY
歴史を史実の列挙として学ばざるを得ない高校教育は仕方ないとして、次のステップでどのような視座をもってたどり直せば、歴史を立体的に捉え直せるだろうか。本書はそうした要請に応える好著。地理的要因による人類の発展の差異という視点で見直すと、点在していた歴史が世界地図となり、その地図が更新されて行くのを俯瞰するようなイメージに置き換わる。必読書、という言い方をしたい一書。
ナイス ★2 コメント(0) - 2月22日
土地によって社会の発達が違う理由は、そこの人の能力の違いではなく、土地のこういう違いなんだって話。それがはっきりして思うのが、もっと大きなことから見ると人間は人間で、差は誤差で、どの個体でも人間の代表として代わりになる。でも人間の社会では、それぞれにとって、人それぞれの違いって大きなことで、それによって社会における彼の色んなことが決まる。人間の中での差、特徴を表す形容詞は色々あって、人はそれに悩む。変人、宇宙人って言われて、自分は人間の仲間じゃないのかって悩んで、でも色んな生物の中ではやっぱり私は人間だ。
ナイス ★7 コメント(2) - 2月21日
歴史に関する記述は様々な本を読んでいけば行くほど深化して頭に残せるし、それぞれの歴史事象の関わり合いがどうなっているのかを理解するのに役立つなぁと思った。どんな種が家畜になるのか、ピサロ勝利の決定的な点、ユーラシア大陸は何ゆえ有利だったかなどが自然環境の目線から考察されるのはなかなかおもしろかった。結局はその「自然環境の発生事態は偶然性によるものだから人類の中で西欧人が何かしら優位を持っていたわけでないこと」と書かれているが、似たようなことを書いていた本を読んだばっかりの所だったので、理解がしやすかった。
ナイス ★6 コメント(0) - 2月18日
読みながら、物語の世界観構成に役立つな、と興味津々。植物の栽培化については目を見張るものがあり、古代人の食料開発に対する熱心さを思いました。昔の知恵や技術は素晴らしい。家畜や植物についても地域別に個性があって面白い。下も楽しみです。
ナイス ★5 コメント(0) - 2月16日

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