新潮 2017年 04月号

感想・レビュー(240)

「劇場」このお話って又吉さんの体験談にもとづいていたりするのでしょうか、別の本でこれに似たエピソードを読んだことがある気がする、フィクションかもしれないけど。東京百景という本を読んでみてほしい。それはともかく読んでいて辛かった、沙希ちゃんが追い詰められていき東京を離れるという決断をしたときはやっぱりな、そしてその方がいい。沙希ちゃんはどこまでも優しかった、だからこれからは幸せになってほしい。この鬱蒼とした感じは又吉さんにしか書けないだろうなあ、面白かったです。
ナイス ★9 コメント(0) - 4月24日
又吉直樹 直木賞受賞後2作目の作品掲載。とりあえず「劇場」のみ読了。金にならない劇団の劇団員、しかもヒモという主人公の心情を全編に細かく描写した。沙希とのやり取り、メールの言い争い、どれもが胸糞悪い。近くにいたら沙希には別れろと言うだろうな。しかし主人公が持つ他人との距離感は自分にもありそうなので、余計に嫌悪感を感じてしまう。
ナイス ★10 コメント(0) - 4月15日
又吉直樹「劇場」を目当てに購入。夢と希望を抱いて上京したものの、現実のなかで心身をすり減らしてゆく主人公。恋人の沙希との生活も、徐々に変質してゆく。切ない恋愛小説だが、個人的に「巧い」と思ったのは「都会の文化的コミュニティのイヤラシサ」だ。演劇に打ち込む主人公たちの承認欲求や自己顕示欲や成功者への嫉妬や劣等感。文学、音楽、美術、映画、なんでもいい。文化系ジャンルで「何者かになりたい」と熱望する人々の心情や関係にまとわりつく独特の醜さが、じつに的確に描かれている。容赦ない。残酷だ。つらい。だが、素晴らしい。
ナイス ★31 コメント(0) - 4月14日
「劇場」冒頭の文章が作品全体のなかで浮いているため、その後の主人公と女の性格や行動に違和感を持ちつづけることになった。「震災後文学の憑在論」は文学における死者や幽霊の考察として面白いが、震災後に特有なのかは疑問が残る。「やよいの空に」は古井由吉の『辻』を意識したのかな。
ナイス ★5 コメント(0) - 4月14日
『劇場』の感想。読み始めは情景描写が細かすぎて疲れるなぁと思ったし、「内輪もめした売れない劇団員が偶然出会った女の子に頼りきってだらしない日々を送る」だけの話なのかなと思いました。でも最後に永田と再会した沙希が「永くんいなかったらもっと早く(故郷に)帰ってた、絶対。だから、ありがとう」と言った時は、幸せだったかは別として、一時だけでも二人はお互いに精神的に支えあって生きていたんだなと思った。最後の「ばあああああ」はなんとなく「火花」の終わり方に似てますね(笑) 沙希のような彼女いいなぁ(灬╹ω╹灬)
ナイス ★9 コメント(0) - 4月14日
無名の劇作家永田と「同じ靴」を履いた沙希、“問題となった食材で作られた食事を迷いなく食べている”、「手つないだら転んだ時に顔面から血が出るやん」、芥川のクロスから太宰のボレーシュート、他劇団の衝撃、「梨があるところが一番安全です」「手つないでって言うたら明日も覚えてる?」、匂わすとこと臭っている事は違う、沙希にとっての東京の大部分を占めていた永田、沙希を迎えるための演劇的な舞台…又吉著第二作。書き始めたのは「火花」より先らしい。やはりTVで見る又吉が頭に浮かぶ、個人的にはこっちの方が好き。
ナイス ★10 コメント(0) - 4月12日
又吉直樹「劇場」。 最低・最悪の主人公。 恋人との言い争い。知り合いへの罵倒メール(これが非常に緊迫感がある)。そして本人による心理描写。あらゆる手段によって、主人公に潜む内面が明らかになっていって、胸やけがする。しかし、徹底して精密さで描かれているために、自身にもこいつと同じ感情が存在していることに気付かされ、さらに気分が悪くなる。 よくこんな作品を書いたものだ。「火花」も読んだが、こちらはさらにおすすめできる。単行本になるようなので、芸人が片手間に書いたものなどと思わずにぜひ読んだらいいのではと思う。
ナイス ★14 コメント(0) - 4月12日
永田と沙希の気持ちが分かるだけに、切なさでいっぱいになった。冒頭のまぶたの部分5行が何を言いたいのか、何を象徴しているのか理解できず、何度も読み返した。きっと重要な部分だと思うのだが、最後まで読んでも分からなかった。
ナイス ★6 コメント(0) - 4月12日
又吉直樹「劇場」読む。火花より断然こっち。又吉直樹は実力家。後は読んで実力を。
ナイス ★18 コメント(1) - 4月12日
又吉さんの作品しかまた読んでいませんが一先ず。心の機微やズレてゆく感じ、変化してゆく様が絶妙で、又吉さんの文章が好きだなと今作でも思いました。「激情」とも言える圧倒される感もあり、夢中にさせられました。
ナイス ★24 コメント(0) - 4月8日
文芸誌を読むのは初めてだが、又吉直樹さんの新作『劇場』を読みたいと思い、購入。『劇場』は、著者の前作である『火花』とは違うテイストで楽しめた作品。恋愛ものがメインであるが、いかにも恋愛感が詰め込まれている作品でなく、恋愛要素が薄かったという印象。純文学の要素の方が強いかなと思う。作中の小説に関して、読者目線での俯瞰的な目で厳しく評価されていて、文章表現に関することで少し驚く所もあったが、ズバッと切り込んでいたのがまた良い味だと感じた。作家は読者からこのような目線で見られているのかなと感じる。
ナイス ★66 コメント(0) - 4月8日
<文芸誌ですが、又吉直樹の二作目『劇場』の感想を書きます>《劇団の一員として脚本を手掛ける主人公の永田。彼は沙希との交際を続けながら、なかなか周囲に評価のされない脚本を描き続けていた。稼ぎの少ない永田は、食住において沙希に依存することになる。彼は沙希との関係の中で、自分の愚かさに気づいていく。》たまにはですます調で感想を書きたいと思います。ネタバレをしないように感想を書くのは難しいですね。 まず、話の軸というか、テーマみたいなものは、『火花』に通じるところがあると思います。偏執的かもしれないが、
ナイス ★9 コメント(2) - 4月8日
又吉直樹の「劇場」を読む。作者の嗜好が全面に出されていた作品であった。
ナイス ★11 コメント(0) - 4月7日
又吉の『劇場』を読んだ。劇作家と、服飾大学生との恋愛小説だけど、まったく恋愛表現がむき出しじゃないの。好きだとも付き合おうとも言ってないけど、はっきり恋愛小説と分かる。私は劇場好きだな。すごいと思う。表現に対する鋭い批判や、作中作の小説への厳しいコメントが述べられるシーン(『表現者は皆自己顕示欲と自意識の塊』、『匂わせているものと臭っているものは違う』)では、文章や表現に対する又吉の今までにない厳しさが出ていて、ギクリともしたし、新鮮な感じもあった。火花とはまた違う面白さがあり、それがすごかった。
ナイス ★85 コメント(0) - 4月1日
火花が凄く良くて、第二作も楽しみに待っていたので 書籍になる前に待ちきれず読みました。 あれ?…劇場は、私には合わず… 終始ダメ人間な話で嫌悪感。 でもでも、又吉さんの文体は凄く好きなので もしまた次があれば、絶対に読みます。 楽しみにしてます。 その他の作品も面白く広告も興味をひく作品有りで、また『新潮』を買ってみたいなという良い機会になりました。
ナイス ★17 コメント(0) - 3月31日
又吉直樹「劇場」、面白かった!前作と同じように「純文学」って作風に感じます。今時っぽい会話の中にも、又吉さんは太宰治とかがやっぱり好きなんだなぁって思わされるところが多数。エンタメっぽい純文学って感じで良かったです。
ナイス ★12 コメント(0) - 3月31日
ラスト、仮想空間である「劇場」でやっと本音を語る彼女と、仮想空間でさえ、冗談交じりでしか本音も語れない主人公。 そんな彼は、演劇の脚本&演出をしているのに、人間関係を構築できず、空気も読めず、自己顕示欲が強く、人の目を気にしまくる甘ったれで破滅志向のダメ男。 彼女の本質も見極めるのを怖がり、全てから逃げているような永田。 そんなクズキャラを描ききった作者は、そこは凄いのかもしれない。 が、「沙希」が男にとって都合が良すぎるし、あんな変質者のどこに引かれたのかもナゾ。 しかし本書は、恋愛小説なのだろうか?
ナイス ★41 コメント(0) - 3月30日
「劇場」のみ読みました。観念的な話がたくさん出てきて難しかったけど、面白かったです。
ナイス ★11 コメント(0) - 3月30日
仕掛けがあまり効果的に機能しなかったように思える。ただ、会話の中には笑えるものもあり、さすが芸人というべきか。沙希は永田と暮らすことで永田のねじ曲がった人間性が伝染していく。又吉氏が師と仰ぐ古井由吉の「杳子」の構造と似ている。さらに言えばバイクで公園を何回も回る話は「杳子」の公園のシーンとも類似してると言えるだろう。「やよいの空に」は会話文をあまり使わずあれだけ読ます文章を仕上げたのはさすが芳川教授。だが、京都弁の女は御都合主義に感じざるを得ない。それを差し引いても又吉氏とレベルが違うことは一目瞭然。
ナイス ★13 コメント(0) - 3月30日
つらいわ
ナイス ★6 コメント(0) - 3月29日

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