蜜蜂と遠雷の感想・レビュー(2256)

ピアノに限らず、コンテストの楽しさ、残酷さ、その他色々なことがギッシリ詰まっていました。師匠と弟子の関係とか、同じコンテスタント同士の関係とか。キモはやはり風間塵の演奏で栄伝亜夜が超進化していくところでしょう。ピアノ曲を知っていればいるほど楽しく読める1冊だと思います。曲がわからない時はユーチューブでたくさん検索して聞きました。蛇足…最後の方で触れられていたマンガはやはりのだめでしょうか。
ナイス ★131 コメント(0) - 2016年11月3日
素敵な題名と装丁に引き寄せられて読んで見た。読んでいると風景や音が広がり、文字で音楽を聴きているような不思議な気持ちに。途中途中で音楽をもっと知っていれば今の何倍も楽しめたのにとため息。月の光の中、少年のピアノに応えて少女が弾く様子にうっとり。昔の相聞歌のよう。"春と修羅"のそれぞれの演奏の違いが心に残ったので、宮沢賢治のこの詩も読んで見た。 余韻に浸っていると、趣向は違うが、ふと昔よんだ"ジャンクリストフ"を思い出してこちらも再読して見たくなった。
ナイス ★39 コメント(0) - 2016年11月3日
☆☆☆ 主人公、風間塵。ピアノコンクールの話
ナイス ★4 コメント(0) - 2016年11月3日
一気読み。 秋の夜長、静かにピアノ曲でも聞きながらどうぞ。 でも、夢中で読んでしまったら耳に入らないかも。 読み始めてすぐは、 「おっ!『ピアノの森』小説版か?」などと思いましたが、 大変失礼しました。(『ピアノの森』大好き。) 楽曲を全て文で表現するなんて。 しかも、上下二段組み500ページにわたって語るなんてすごすぎ。 舞台はピアノコンクールなれど、 主人公は人なのか? ピアノ演奏曲なのか? ってぐらいで。 最初に渡された宿題が最後には解き明かされて満足感高し。 参りました。大変面白かったです。
ナイス ★29 コメント(0) - 2016年11月3日
野花が咲き乱れるカバーを外すと、真っ黒で重厚なグランドピアノが現れる。その蓋ーー表紙を開くと、象牙色の柔らかそうな、でも硬質な鍵盤が姿を見せる。そしてページを進めていくと、作曲から編曲、調律から演奏までの全てをこなす恩田さんの曲が、物語が溢れ出す。コンサート会場にいると時折感じる浮遊感や昂揚感、不意に襲ってくる涙。そんな多様な感動を、この作品は与えてくれた。この作品を読めて良かった。恩田陸という素晴らしい作家に、出逢えて本当に良かった。読み終えてもなお、感動が残る。
ナイス ★33 コメント(0) - 2016年11月3日
日本の架空の街(浜松?)でおこなわれたピアノ・コンクールでの2週間を中心に、出場者、審査員、協力者たちそれぞれの人生が1人の天然天才少年の出現によって激しく攪拌される。音楽の至福感、多幸感という「言葉にならない」ものを言葉を尽くして描写していくという筆舌に尽くしがたい筆力。恩田作品でいつも個人的にひっかかる「できすぎ」感も今度ばかりは嫌みにならず読めてしまったのは、今訳しているキング・クリムゾンにもほぼ同じ「音楽との交感」が書かれていたからか。見事な大作でした。装画:杉山巧 装丁:鈴木成一デザイン室
ナイス ★30 コメント(0) - 2016年11月2日
最後までコンテスタントたちの様子に手に汗にぎりながらドキドキして読んでいました。ピアノ演奏のシーンは個人的には中山七里さんの岬シリーズの方が音がイメージしやすくて迫力があって好きですが、コンテスタントの感情がとても豊かに描かれていて、そこが印象的でした。本選の結果は1位と2位が逆の方が私はしっくりきたかなあと思いますが、いずれにしても長丁場のコンクール物語にもかかわらず、途中だらけることなくラストまで楽しめる物語でした。
ナイス ★57 コメント(0) - 2016年11月2日
一気読み! 演奏の話だけど、何かを表現すること一般に通じる恐怖や喜びがよく表現されているなぁ・・終わり方がとても心優しくて好感が持てます。
ナイス ★27 コメント(0) - 2016年11月2日
『メジャーとマイナー コードにメロディーも 僕は語ろう 感じる全てを音に乗せ リズムにポーズ 響くハーモニー フォルテにピアノ 紡ぐファンタジー 僕こそ ミュージック 』(モーツァルト!より)。 音階を使うことなく音楽を紙上にこんなにも鮮やかに表現した恩田陸に最大級の賛辞を。 音なき音楽に心揺すぶられ、本選前でもう誰が優勝でも満足だよ!状態に。最後の結果発表無くても堪能しただろうな。むしろ最近の恩田陸の作風だと、あの結果発表のページ、イレギュラーだもんな(編集さんのご意見かと邪推)。大作でした。
ナイス ★82 コメント(1) - 2016年11月2日
500ページ超という分厚さも気にならないくらい一気に読めた。とにかく面白かった!音楽の知識があればきっともっと面白いのだろうなぁ。種類の違う3人の天才たち、みんないろんな悩みや思いや葛藤があって、夢も持っていて憎めない。登場人物もみんな人間らしくて素敵だった(いや、風間塵は人間離れしていたかもしれない…)最後に明石が救われて、本当によかった。わたしと同じ年齢で、やりたいことと生活していくことを現実的に天秤にかけてしまう気持ちが痛いほどにわかる。彼らの今後も気になる終わり方でした。
ナイス ★36 コメント(0) - 2016年11月2日
音楽に疎い私でも音が物語で、3人の天才が魅力的で、とても楽しめ感動しました。素敵な本。装丁の絵を眺めるだけでも綺麗で幸せ。
ナイス ★37 コメント(0) - 2016年11月2日
★★★★★
ナイス ★7 コメント(0) - 2016年11月2日
文句なしの傑作でした。音楽にも物語があり、その物語を恩田さんが素敵に描写。登場人物達のこれからもとっても気になる!
ナイス ★31 コメント(0) - 2016年11月1日
恩田陸は『夜のピクニック』しか読んだことがありませんが、本書を読んで彼女の作家としての力量と、ストーリー・テラーぶりに脱帽しました。恩田氏とピアノ・クラシック音楽の関わりについては知りませんが、登場するコンテスタントを通して語られる演奏の解説と音楽への想いには深い洞察が感じられました。小説の中心をなす4人のコンテスタントの交流を通した各々の成長も魅力的でした。この4人の演奏を聴けるコンクールがあるのであれば是非とも行ってみたいですね。上下段500ページの小説ですが、夫婦二人4日で読了です。お薦めです!
ナイス ★53 コメント(0) - 2016年11月1日
芳ヶ江国際ピアノコンクール。天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇するも、母の突然の死以来、表舞台から姿を消した20歳の栄伝亜夜。楽器店勤務のサラリーマンで妻子あり、コンクール年齢制限ギリギリの28歳、高島明石。優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院の19歳、マサル・C・レヴィ・アナトール。そして、パリのオーディショーンで審査員に衝撃を与えたダークホース、16歳の風間塵。第1次から第3次予選、そして、本選を目指し、天才たちの激しい競争が幕を開ける。
ナイス ★62 コメント(2) - 2016年11月1日
これはほんと面白かったです!クラシックが聴きたくなります。小説版『のだめカンタービレ』と言ったところですね。この著者で音楽のイメージがなかったので、読んでる途中で著者を確認してしまいました。最近はまとまった時間が取れなかったので読み終わるのに数日かかってしまいましたが、ノンストップで読みたい作品です。始業時間前の勉強時間にも読んでしまい、最後はオフィスの自席でランチを食べながら終了時間5分前に読了。その後もワクワク感が残りしばし使い物にならなかったです。
ナイス ★36 コメント(0) - 2016年11月1日
世界は音楽で溢れている。遠くから聞こえる雷の音も、頭上で唸る蜂の羽音も、すべて母なる自然からの贈り物。そういう”音”を音楽として受け取ることができるのはなんて平和で幸せな事なんだろう。音楽の神に愛された一人の少年と彼を取り巻く人々の様々な感情が、ピアノコンクールを舞台に臨場感たっぷりに描かれる(少し漫画的な感じはあったけど)。音そのものの表現というより、それを聴いた人の心の揺れを描くのが上手いなあと感心。黒鍵のような表紙と白鍵を思わせる見返しも○。
ナイス ★48 コメント(0) - 2016年11月1日
凄い物を読んだ。音楽演奏をその場で聴いているかのように言葉を操る、巧みな表現力。途中から、私もこのピアノコンクールの聴衆の1人となっていた。だれが本選まで残るのか。ドキドキしたし、ピアノ奏者それぞれ個性溢れる演奏にもかなりのめり込んでしまった。特に、亜夜の「春と修羅」は素晴らしかった。本選まで来ると、不思議と順位はそんなに気にならない。一番自分とフィーリングが合いそうなのは、明石の音楽です。
ナイス ★72 コメント(2) - 2016年10月31日
久しぶりの恩田作品。ずっと好きで、ほぼ全冊読んでいますが、最近は敬遠していました。しかし、評判の良さにつられて購入。さすがの恩田陸、おもしろいにはおもしろいのだけれど、"ピアノの森"と"4月は君の嘘"がちらついて離れず…三枝子のキャラクターや、ちらっと出てきた審査委員長は恩田陸らしいキャラだなあと思いました。あとは風間塵の視点の部分が良かった。一部、亜夜の視点の部分にも感じたところはありました。出てくる音楽がわかる人は楽しいと思います。面白く読めますが、私はわざわざ再読はしないだろうなと思う作品でした。
ナイス ★32 コメント(2) - 2016年10月31日

2017年本屋大賞ノミネート作品シリーズ